正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

映画評のアクセスランキング

血と怒りの河

悪魔の追跡

ナビゲイター

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

駅馬車
STAGECOACH

駅馬車
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1939年
アメリカ
時間96分
監督ジョン・フォード
脚本ダドリー・ニコルズ
音楽ボリス・モロス
出演ジョン・ウェイン、トーマス・ミッチェル、クレア・トレヴァー、ルイーズ・ブラット、ジョン・キャラダイン

 このあまりにも有名な映画は、当時、映画会社ユナイトの宣伝部にいた 故・淀川長治氏(後の映画評論家)が、本作品の入荷前、原題「STAGECOACH(ステージコーチ)」から、てっきり、ニューヨークの舞台劇の裏話だろう、くらいに思っていたところ、試写を見てブッ飛んだそうだ。「映画とはこれ、そのキャメラ、その音楽、この物語の進行形、映画とはまさにこれ」と、感激で涙あふらせて見たその時の衝撃を、解説パンフに書いていることからも、その完成度の高さがうかがえる作品だ。さらに、社内ですでに決定していた邦題「地獄馬車」にも彼は猛反発、自説の直訳どうりの「駅馬車」を押し通したというエピソードも残している。邦題がもし「地獄馬車」で通っていたとしたら、題名から受ける“名作の香り”が感じられないものになっていたに違いない。
 物語は、アリゾナ州トントから、メキシコのローズバーグまで走る駅馬車に乗り合わせた乗客8人の人間ドラマの側面も見せる。登場人物を紹介すると、まず主人公のリンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)。彼は兄の仇であるプラマー兄弟を討つため脱獄、旅の途中で馬を失い駅馬車に拾われる。次いで、トントの町の婦人会に追い出される娼婦ダラス(クレア・トレバー)と、呑んだくれ医師ブーン(トーマス・ミッチェル)。あと、気弱な酒商人に、いかさま賭博師、そして、騎兵隊大尉の妻と銀行家、保安官と御者の8人である。これらの人物たちが織りなす人間模様も捨てがたいが、何と言っても圧巻は、追いすがるアパッチと、必死に逃げる駅馬車との攻防戦だ。走る馬上で弾を装填しつつ迫るアパッチ、もんどりうって倒れる馬、車輪も外れんばかりに疾走する馬車など、その躍動感は、B・モロスの快テンポのメロディーと相まって、小躍りしたくなるほど素晴らしい。人物描写はもとより、ドラマの進展、アクションの緩急など、どれをとっても見事で、「映画の教科書」たるゆえんだ。それまで無名に等しかったJ・ウェインを、一躍世に出すキッカケともなった屈指の名作である。
(2007/09/27)

トップへ