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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

個別映画評

黄金
THE TREASURE OF THE SIERRA MADRE

黄金
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1948年
アメリカ
時間126分
監督ジョン・ヒューストン
脚本ジョン・ヒューストン
音楽マックス・スタイナー
出演ハンフリー・ボガート、ウォルター・ヒューストン、ティム・ホルト、ブルース・ベネット

 「白鯨」のエイハブ船長など、ものに憑かれた男を描かせたら右に出る者のいない監督J・ヒューストンが、黄金にとり憑かれた男たちを描き、アカデミー賞3部門を制した名作だ。そしてこの作品で、その3部門のひとつである助演男優賞に輝いた監督の実父、名優W・ヒューストンの演技も見逃せない映画だ。
 物語は、1925年メキシコの港町タンピコに始まる。アメリカ人ドブス(ハンフリー・ボガート)は仕事もなく、裕福な同胞に金をせびる毎日だ。誘われた仕事は雇い主にだまされ賃金はもらえず、この仕事で知り合ったカーティン(ティム・ホルト)と共に安宿に止まるが、そこに黄金を熱く語る老人ハワード(ウォルター・ヒューストン)がいた。翌日ふたりは、たまたま見かけた雇い主を締め上げ、手にした日当と、富くじで得たわずかなお金を元手に、黄金さがしをハワード老人に持ちかける。ここまでに描かれるタンピコの街や、賃金を払わぬ巨漢の雇い主との殴り合いは、きわめてリアルで説得力あふれる展開だ。そしてこの後3人は、黄金を求め、山賊が出没する危険なシエラ・ネバタ山中へ向かうことになり、物語は中盤へとさしかかる。金探しをライフワークとしてきたハワード老人が、山歩きでは健脚を示し、ドブスや若いカーティンがへたばる中、手際よく金鉱を見つけ出すなど、彼の魅力が増幅していくシークェンスが面白い。そして、発見した金の保管や配分で、次第に疑心暗鬼におちいる男たちの心理が、目に見えぬスリルとなって見る者に迫る。さらに、ドブスの人格が変貌する様子が、H・ボガートの鬼気迫る熱演で狂気と重なり、物語は佳境に入っていく。
 謎の男の出現や、山賊との遭遇、ふもとのメキシコ人とのからみは、いずれもサスペンスフルな緊迫感に包まれ、まばたきも許さない。初めは頼りなかったハワード老人が、山に入ると次第に生気を取り戻し、自信に満ちて頼もしく見えてくるという人物設定は、名優W・ヒューストンの手にかかると魅力が倍加し、作品自体の質まで高める結果となった。人間の本質が変わらぬかぎり、この映画は、いつの時代も観客を楽しませ続けることだろう。
(2007/08/24)

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