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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ベン・ハー
Ben-Hur

ベン・ハー
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1959年
アメリカ
時間222分
監督ウイリアム・ワイラー
脚本カール・タンバーグ
音楽ミクロス・ローザ
出演チャールトン・ヘストン、ジャック・ホーキンス、ヒュー・グリフィス、スティーヴン・ボイド、ハイヤ・ハラリート

 本作品の公開当時は、70ミリ映画なる大画面映画が流行っていたが、当然そんな巨大スクリーンを備えた劇場は限られ、地方の映画ファンは都会まで出かけねばならなかった。この映画を見たのは、当時、博多にあった「スカラ座」二階の最前列だったのを、今でもハッキリ覚えている。場内が暗くなり序曲が壮麗に流れると、初めて見る70ミリにワクワクしたものだ。
 物語は、ローマの圧政下、ユダヤの豪族の息子、ジュダ・ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)が、今はローマ軍指揮官となった幼友達のメッサラ(スティーヴン・ボイド)に、些細な事故で反逆罪に問われ、奴隷として、ガレー船に送られる。だがこの時、反逆の罪は彼だけでなく、母と妹の身にも及んでいた。ガレー船の漕ぎ手として鎖につながれたベン・ハーは、メッサラへの復讐の一念だけで生きのびる。ある時、海賊船団との激しい戦闘で、九死に一生を得た彼は、海に転落した提督アリウス(ジャック・ホーキンス)を助けることになる。やがて、アリウスの養子に迎えられたベン・ハーは、ローマ屈指の剣闘士としてエルサレムへ凱旋する。そこで、生き別れた母と妹の仇を討つべく、宿敵メッサラとの大戦車競争に挑むことになる……。かくて、中盤の山場“戦車競争”の幕が上がるが、ワイラー演出は、疾走する馬の蹄と、車輪のきしみと、割れんばかりの観衆の大喚声、という現実音だけをバックに撮っている。ここにこそ、ド迫力の臨場感の秘密があるのだ。凡庸な監督なら、ここぞとばかり音楽を使いたくなる場面だ。物語は、冒頭ではキリストの誕生と、終盤には磔刑時の奇跡が重要なエピソードとして語られるが、そこに宗教臭さがないのもありがたい。
 途中、休憩を挟む4時間近くにも及ぶ長尺ながら、冗長に感じる場面はほとんどなく、それどころか、親、兄妹の情愛も深く描かれ涙さえ誘うのだ。製作から40数年経た今も、一大スペクタクル巨編としての風格を失うどころか、年代を重ねるごとにその存在の大きさを再確認させられる映画は、そう多くはない筈だ。
(2007/10/19)

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