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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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二十四の瞳

二十四の瞳
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1954年
日本
時間156分
監督木下恵介
脚本木下恵介
音楽木下忠司
出演高峰秀子、天本英世、夏川静江、笠智衆、浦辺久粂子、明石潮、高橋豊子、小林十九ニ

 “泣ける映画”で思い浮ぶのは、ソビエト映画の「誓いの休暇」や、ヘレン・ケラー伝記「奇跡の人」などがあるが、作家、壺井栄の原作を、情緒ゆたかに描き上げたこの作品もまた、監督木下恵介の、涙なしには見られぬ珠玉作だ。
 1928年、香川県小豆島の“岬の分教場”に、師範学校を卒業したばかりの女性教師、大石先生(高峰秀子)が赴任してくる。彼女は、今年入学した1年生12名の担任となるのだが、女だてらに自転車で、しかも着物ではなく洋服で通勤してくるその姿は、子供たちを驚かせ、親たちからも奇異の目を向けられてしまう。しかし、明るくほがらかな彼女は、小柄な体形から“小石先生”と呼ばれ、子供たちから慕われる。物語は「七つの子」をはじめとする、いくつかの童謡をバックに、春のやわらかな日差しの中、天使のような子供たちと、大石先生のふれあいを中心に描かれる。のどかな海の見える古い校舎と、子供たちの遠いざわめきがどこか懐かしい。 そんなある日、子供たちのちょっとしたいたずらで、足を痛めた大石先生は分教場への通勤ができなくなり町の本校へ転任させられてしまう。自宅療養中の先生を見舞いに出かけた子供たちが、あまりの遠さに全員が泣きじやくり歩く姿がなんとも微笑ましい。 それから4年の月日が流れ、5年生となった子供たちは本校への通学で先生と再会するが、家庭の事情で進学できない子もでるなど、変化もおきてくる。そんな中、子供たちと先生の未来にも、少しずつ戦争の暗雲が影をおとし始める。
 男児5人と女児7人の子供たちの成長の過程が、低学年、高学年、そして成人と描かれるが、どの子も幼いころの面影を残したまま成長していくように見せる演出にも驚かされる。そして何よりも、この作品が輝くのは、大石先生を演じた高峰秀子のキラリと光る演技にほかならない。ことに、登場時のハツラツとした新任教師像はまばゆいばかりだし、歳を重ねるごとに表現力も魅力を増し、見る者の胸に深く刻まれるのだ。数ある日本映画の中でも、この映画ほど泣ける映画はそうはないだろう。
(2007/10/11)

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