正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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バイキング
THE VIKINGS

バイキング
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1957年
アメリカ
時間114分
監督リチャード・フライシャー
脚本カルダー・ウイリンガム
音楽マリオ・ナシンベーネ
出演カーク・ダグラス、ジャネット・リー、アーネスト・ボーグナイン、トニー・カーティス、アレクサンダー・ノックス

 海賊映画といえば、最近ではジョニー・デップ演じる海賊“ジャック・スパロウ”が活躍する「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズが人気だ。これまでの海賊映画にはなかったキャラクター、海のモンスターや海洋生物と合体した姿の海賊が登場するなど、CG満載で描かれている。ところが本作は全てが本物で、海賊船は実際に建造、クライマックスの舞台となる城砦も本物を使い、北欧の澄んだ自然を背景に、R・フライシャーが迫力満点のダイナミックな演出で、豪快きわまりない海賊映画に仕上げている。海賊で思い浮かぶのは「カリブ海」だが、この映画が描くのは、8世紀から9紀にかけてスカンディナヴィア半島沿岸を荒らし回った“北方の海賊”である。
 映画は冒頭、彼らが生きた時代の背景をナレーションで語る。まだ羅針盤のない航海は、太陽と星が頼りで、ひとたび霧が出れば方向がわからず、平らだと思われていた海を越せば、そこは地獄と信じられていた時代だ。彼らバイキングの最大の望みは、軍神オーディンへの忠誠と、剣を手に死んだ後、軍神の待つバルハラで英雄になることなのだ。優れた造船技術で次々と外地を侵略する凶暴で無敵の集団に、イギリス各国は恐れおののいていた……。というオープニングから、物語の世界へ誘い込む。ドラマはそんな世界を巧みに織り交ぜ、バイキングの生活を活写していく。豪放らいらくな酒宴、不貞妻への斧投げ制裁、ゆかいな船上のオール渡りなど、珍しい場面がうれしい。バイキングの王ラグナー(アーネスト・ボーグナイン)、ことに、その息子エイナーを演じるK・ダグラスの演技は凄みが効いて迫力満点。とくに、クライマックスの、“城攻め”で見せる鬼気迫る力演は見もので、般若の形相で手斧を足場に城砦をよじ登る場面、さらに、眼下に海を見下ろす塔上での異母兄弟対決など、まさに圧巻。
 また、巨大角笛で吹き鳴らされるマリオ・ナシンベーネのおおらかな旋律は、北欧の山々に吸い込まれていくように深く耳に残る。物語性と、よどみない語り口、豪快なアクションシーン、それらが美しい景色をバックに展開する一級品の娯楽活劇である。
(2008/01/09)

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