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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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十二人の怒れる男
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十二人の怒れる男
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1957年
アメリカ
時間95分
監督シドニー・ルメット
脚本レジナルド・ローズ
音楽ケニヨン・ホプキンス
出演ヘンリー・フォンダ、リー・J・コップ、エド・ベグリー、マーティン・バルサム、E・G・マーシャル、ジャック・クラグマン

 社会派監督、S・ルメットの作品は、他にもR・スタイガーがユダヤ人の質屋に扮した,その名も、「質屋」、核の恐怖を描く「未知への飛行」、そして、銀行強盗を扱った「狼たちの午後」など、いずれ劣らぬ秀作だが、中でも際立つのが本作品だ。

 第1級殺人の罪に問われた18歳の少年への審問が終わり、12人の陪審員に対し、裁判長は審議上の注意点をのべる。陪審員の任務は、検察、弁護側の主張を慎重に吟味し、真実を引き出すことにある……と。被告である少年を有罪と主張する検察側の意見を、くつがえす確かな証拠を探しだせば少年は無罪となるのだが、それができなければ下される判決は“死刑”だ。しかし、それには陪審員、全員一致の合意が条件であり、反意見者がひとりでもいれば不成立となってしまう。この事件では、全ての証拠が少年の犯行を裏付けていて、無罪の根拠はどこにもない。従って、早い決着を誰もが疑わない。ところが、最初の評決の結果、何故かひとりの反論者が現れる。8番陪審員(ヘンリー・フォンダ)だ。自分がここで反対票を投じなければ、少年の刑がすんなり決まると判断した彼は、少しだけの時間、少年について話し合おうと、多数派11人に呼びかけるのだ。そしてここから、ドラマは大きく動き出すことに……。

 アメリカ民主主義の代弁者たる“良識的陪審員”という役どころを、H・フオンダが、抑えた演技でひょうひょうと演じ、まさに、いぶし銀のような魅力をみせている。また、L・J・コッブを始めとする共演者たちも適役で、人物それぞれが背負う人生さえ感じさせる熱演も、見所のひとつだ。動かぬ扇風機、蒸し暑い室内、突然降り出す夕立など、計算された細かな描写と、明かされていく事件の真相はスリリングで、推理小説のページをめくる興奮にも似て面白い。50年前の作品ながら、今見ても、まったくその面白さは色褪せないばかりか、今後も多くの映画ファンを魅了してやまないことだろう。
(2007/11/11)

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