正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

友情ある説得
The Friendly Persuation

友情ある説得
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1956年
アメリカ
時間139分
監督ウィリアム・ワイラー
脚本マイケル・ウィルソン
音楽ディミトリー・ティオムキン
出演ゲイリー・クーパー、ドロシー・マクガイア、アンソニー・パーキンス、フィリス・ラヴ、リチャード・アイヤー

 当時、「恐怖の報酬」と二本立てで公開されたこの映画は、監督W・ワイラーが「ローマの休日」、「必死の逃亡者」の次に発表した、初のカラー作品である。当時のカラー映画は“総天然色”と呼ばれ、ポスターには決まってこの文字が彩りゆたかに書かれていたものだ。モノクロ全盛時代の中で、カラフルなその文字を見ると、それだけで心が躍ったものだった。また、本作は、題名の「お堅い」イメージからか、ひっそりと併映されたというイメージだったが、観賞後の印象は、ほのぼのと温かく、心に沁みる味わいの、まさに“珠玉”の名編だった。
 これは、クェーカー教徒で農夫のジェス(ゲイリー・クーパー)と、その家族の物語だ。ドラマの前半は、一家五人のなにげない日常が、牧歌的な風景の中にユーモアいっぱいに紹介される。オープニングのガチョウの“サマンサ”に追い回される末っ子少年とのエピソードが、ガチョウの迷演もあって愉快だ。クェーカー教徒の、平和主義、非暴力などの戒律を、“人間”であるがゆえに守りきれないおかし味を、ワイラー演出は緩急自在に描き分け、たくまざる笑いもちりばめ飽かせない。見事な展開だ。チョッとお茶目な父親G・クーパー、教えを厳しく守る妻D・マクガイア、ナイーヴな長男A・パーキンス、隣家の青年に憧れ、夢見る娘P・ラヴ、そして、腕白少年R・アイヤーそれぞれが、いづれも適役で素晴らしく、見ていてほのぼの気分にさせられる。しかし終盤、南軍の侵攻とともに家族の周辺もあわただしくなり、“非戦”の教えがズシリと重く一家にのしかかることに……。
 いかに厳しい戒律があっても、家族を守るためには戦わざるを得ない現実。ここにワイラーが求めるテーマが見えてくる。「恐怖の報酬」がサスペンス映画の傑作なら、こちらは、ヒューマンドラマの秀作であり、どちらも記憶に残る名作に違いない。
(2007/05/24)

トップへ