正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

映画評のアクセスランキング

悲しみは空の彼方に

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

幕末太陽傳

幕末太陽傳
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1957年
日本
時間110分
監督川島雄三
脚本田中啓一、川島雄三 、今村昌平
音楽黛敏郎
出演フランキー堺 、左幸子、南田洋子 、石原裕次郎 、芦川いづみ 、金子信雄、小林旭

 この映画で「高杉晋作」を演じている石原裕次郎は、この年8本の作品に出演する売れっ子で、当時“タフガイ”(タフな男)と呼ばれていた。もう一人の出演者、小林旭も“マイトガイ”(ダイナマイト男)と呼ばれ、二人とも“超”が付くほどの人気者だった。彼ら主演の映画はどこも満員で、特に裕次郎の映画は、立ち見が当たり前の盛況だった。その二人が出演した「幕末太陽傳」だが、この年は、黒澤明の「蜘蛛巣城」や「どん底」なども公開され、日本映画界は活気に溢れており、「ALWAYS 三丁目の夕日」の舞台となった時代が、まさにこの頃にあたる。私がこの映画を見たのは劇場ではなく、後年テレビの小さな画面でだが、凄く面白かった記憶が残っていた。そこで随分久しぶりに再見してみたが、面白さの鮮度が落ちるどころか、そのテンポの良さに再び感心させられた。
 六年後には明治となる文久二年、いわゆる幕末、江戸は品川が物語の舞台である。北の吉原と並び称された南の品川の、遊郭「相模屋」に上がり込みドンチャン騒ぎの主人公“居残り佐平次”(フランキー堺)は、その翌朝仲間3人をサッサと帰らせ、一文の銭もないと「相模屋」に居座ることになる。冒頭で裕次郎や小林旭の名を挙げたが、この映画が光を放つのは二人の共演によるものではなく、フランキー堺の“軽妙洒脱な快演”に支えられている。さらに、当時の暮らし向きがうかがい知れるきめ細かな情景点出も素晴らしいが、やはり佐平次の“しゃべり”や演技の“間”が絶妙で、ことに羽織をヒョイと空へ浮かせてサッと腕を通すワザなど、見事と云うほかはない。図抜けた才覚と底抜けの明るさで幕末を生き抜く佐平次だが、胸を病んでいてセキが止まらぬと云う設定は、46才で急逝した監督川島雄三に重なり、今更ながら哀惜の念にかられるのである。
(2007/02/22)

トップへ