正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

映画評のアクセスランキング

悲しみは空の彼方に

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

北北西に進路を取れ
North by Northwest

北北西に進路を取れ
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1959年
アメリカ
時間137分
監督アルフレッド・ヒッチコック
脚本アーネスト・レーマン
音楽バーナード・ハーマン
出演ケイリー・グラント、エヴァーマリー・セイント、ジェームズ・メイソン、ジェシー・ロイス・ランディス

 サスペンス映画の巨匠、A・ヒッチコックの集大成と云われるこの作品は、この監督をまだよく知らない若い人達にとっては、格好の“入門書”とでも言うべき映画で、ヒッチコックのエッセンス満載の中身の濃い一編だ。ちなみに、ヒッチコックの映画的エッセンスを並べて見るとこうなる。“スリル、サスペンス、ナゾ解き、ロマンス、アクション、謎の女、あるいは男、そして、ヒッチコックのワンカット出演と、バーナード・ハーマンの音楽”である。これらの素材を元に生み出される“ハラハラドキドキ”の世界こそ、まさに“ヒッチコック・ワールド”なのだ。しかも、犯罪や殺人を描きながら、今どきの映画のように血しぶき飛び散る、これみよがしな残虐描写はまったくない。たとえば、ナイフで相手を突き刺すシーンがあれば、カーテンや壁に映る影で見せるなど、きわめてスマートなのだ。
 さて、この映画の主人公、ロジャー・ソーンヒル(ケイリー・グラント)は、“カプラン”なる人物に間違われ突然誘拐される。しかし、間違いに気づいた犯人達に、無理やり泥酔させられ、殺されかけたあげく、やっとの思いで脱出する。保護された警察でことの顛末を説明するが、酔っ払いのたわ言と、身請けに来た母親にさえ信じてもらえない。そして遂には、全国指名手配の殺人犯として、警察と東側スパイ機関から追われるハメになるのである。かくて、“カプラン”を探し出すしか、選択肢がなくなった主人公は、邦題どうり「北北西」に向けて逃亡を続けることになる・・・。典型的な“巻き込まれ型スリラー”のかたちを取りながら、持ち味の“ヒッチコックタッチ”を、ピリッと効いたユーモアで包み、グイグイ観客を引き回す演出には、まったく感心させられる。広大な大地にポッンとたたずむ主人公の遥かかなたで、のんびりと農薬散布していた小型機が、突然キバを剥いて襲いかかるショック場面や、ラシュモア山の歴代大統領の頭や顔での活劇は、手に汗握らせる名場面として忘れがたい。B・ハーマンのスリリングなサウンドとともに、ヒッチコック・ワールドが存分に楽しめる傑作である。蛇足ながら、ヒッチコックの熱狂的ファンを「ヒッチコキアン」と称し、今だに多くのファンがいるようだ。
(2007/03/25)

トップへ