正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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刑 事
UN MALEDETTO IMBROGLIO

刑 事
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1959年
イタリア
時間118分
監督ピエトロ・ジェルミ
脚本ピエトロ・ジェルミ、アルフレード・ジャンネッティ、エンニオ・デ・コンチーニ
音楽カルロ・ルスティケリ
出演ピエトロ・ジェルミ、クラウディア・カルディナーレ、ニーノ・カステルヌオーヴォ、エレオノラ・ロッシ=ドラゴ

 イタリアの名匠、ピエトロ・ジェルミが監督・脚本並びに主役を演じた作品は三本ある。ひとつは不朽の名作「鉄道員」、ついで軟弱男の浮気の顛末を描いた「わらの男」、そしてこの作品だ。いづれもイタリア庶民の生活を垣間見るような面白さがあるが、本作「刑事」には、それらに加え、サスペンスドラマの要素も盛られて、楽しめる。
 開巻、タイトルにかぶさるC・スティケリの“アモーレ・アモーレ”の歌声が流れる中、乾いた銃声が響き渡るのが発端となる。主人公は、ローマ近郊の警察機動捜査課の警視(ピエトロ・ジェルミ)だ。ある日、管轄内のアパートで強盗事件が発生する。通報で警視は部下を引きつれ捜査に入る。被害者の隣に住む主婦の使用人と言う役どころで登場するのが、当時、フランス女優のブリジッド・バルドーと人気を二分していたクラウディア・カルディナーレで、どこか陰のある娘を演じている。やがて警察は、娘の婚約者の男を犯人として連行するが、男にはアリバイが見つかる。この後、娘の雇い主の主婦が殺害される事件が発生、刑事たちの犯人探しが始まる。容疑者の特定や、尋問、尾行など丹念に描かれる警察内の人間模様が、おしゃべりでお節介好きなイタリア人気質をのぞかせて面白い。物語後半、犯人にたどり着けない苛立ちが、刑事たちに次第に重くのしかかるという展開も、ドラマに深みを持たせている。また、主人公P・ジェルミのサングラス姿は、時代を超えたカッコ良さで印象的だ。
 最近の映画は、米TVドラマなどの影響か、やたらと顔のドアップ映像が目に余る。しかし、この映画のオーソドックスなカメラワークは、役者の物腰や仕草を全体で捉え、いかにも「映画を見た」という満足感を残すのがいい。そこが最近の映画と違うところで、たとえばこの映画の、哀切きわまりないラストカットの見事な幕切れ、などが良い例である。近頃の映画から受ける印象が「ショーを見せられた」ようで物足りないと感じるのは、僕の年のせいなのだろうか。切ないメロディーと共に心に残る映画だ。
(2007/08/10)

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