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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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浮草
日本

浮草
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1959年
時間119分
監督小津安二郎
脚本野田高梧、小津安二郎
音楽斎藤高順
出演中村雁治郎、京マチ子、若尾文子、川口浩、杉村春子、野添ひとみ、笠智衆

座長の駒十郎(中村雁治郎)率いる旅役者一行が、客船で志摩半島の小さな港町にやってくる場面から物語は始まる。この港町には、駒十郎が昔、子供まで生ませた、お芳(杉村春子)が住んでいるのだ。10年ぶりの公演がこの町なのは、駒十郎が自分の息子、清(川口浩)に会いたい為に他ならない。今は郵便局に勤め、向学心旺盛な清は、しがない旅役者の駒十郎にとって自慢の息子なのだが、本人には“おじさん”で通している。だが、座長の内縁の妻、すみ子(京マチ子)にしてみれば、客の入りも少ないこの町での公演や、座長の外出も腑に落ちないと疑問を持ち、ついにはお芳の食堂を突き止めてしまう。さらに、座長への腹いせに、一座の娘、加世に清の誘惑を持ちかける。ところが、いたずら半分で引き受けた加世だったが、清の真剣さに引かれ次第に本気の恋に落ちてしまうのだ。偶然それを知った駒十郎は、清をダメにするな!とばかりに加世とすみ子を激しく罵倒する。特に豪雨の中、道路をはさんだ軒下での、すみ子と駒十郎の、ののしり合いはこの映画の白眉とも云える名シーンだ。そして、更に座員の一人が座長の財産を持ち逃げしたことから、一座は解散の憂き目に合うことに……。
 海を眼下に見おろす坂の港町にある「相生座」を中心に、ゆっくり流れる時間とともに描かれる人情ドラマは、小屋のセットをはじめとする、ひなびた風情の民家のたたずまいなど、日本の原風景をながめる懐かしさが全篇にあふれる。また、季節は夏の設定で、うちわを使うシーンが多く、まだ扇風機がなかったことが読み取れ、時代を感じて感慨深い。監督小津のまなざしは、一座に寄り添うように向けられていて、暖かくやさしい。終盤の夜の駅舎での、駒十郎とすみ子がよりを戻すシーンと、ラストシーンとなる列車内での弁当場面が、なによりそれを物語るのだが、これは、とりもなおさず監督からスタッフへ向けた感情そのもの、とも思えてならない場面でもあるのだ。
(2007/04/22)

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