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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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灰とダイヤモンド
Popiot I Diament/Ashes and Diamonds

灰とダイヤモンド
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1957年
ポーランド
時間102分
監督アンジェイ・ワイダ
脚本イエジー・アンジェウスキー、アンジェイ・ワイダ
音楽フィリッパ・ビエンクスキー
出演ズビグニエフ・チブルスキー、エヴァ・クジジェフスカ、バクラフ・ザストルジンスキー

 この映画の主人公“マチェク”を演じるズビグニエフ・チブルスキーは、当時のハリウッドスター、ジェームス・ディーンを模して「東欧のJ・ディーン」と呼ばれていた。この物語は、第二次大戦末期のポーランド、ワルシャワ近郊の地方都市を舞台にした、“青春物語”と呼んでもおかしくはない作品である。
 主人公マチェク(Z・チブルスキー)は、共産党新政府に抵抗する組織の一員で、ポーランドの自主独立を目指す若き暗殺者だ。1945年5月7日、この日は、ナチス・ドイツが、ソ連に全面降伏したポーランドの解放記念日なのだ。物語は、この日の朝に始まる。新政府要人の暗殺をもくろむ主人公たちが、田園の小さな教会で待ち伏せ、男二人を殺害する。だが、主人公たちの宿泊ホテルに、殺した筈の男を名乗る人物が現れ、誤殺だったことが判明。主人公マチェクは、ふたたび暗殺の機会を窺うことになる。このあと、ホテルのバーの女給クリーシャ(エヴァ・クジジェフスカ)と知り合ったマチェクは、互いに孤独な心をかよわせるのだが、そこにいたるチブルスキーの演技が素晴らしい。クリーシャの注ごうとするウォッカを、じらすように素早くグラスを動かすマチェクのエキセントリックな行動で、主人公の性格を具現してみせる。掛けたサングラスの目の奥でいたずらっぽく笑っているような、そんな主人公が魅力的に見えるシーンだ。やがて、ホテルでは祝宴が開かれ、祖国の解放に沸くうたげは夜明けまで続くが、マチェクには最後の仕事が残っていた……。
 この映画が描くのは、解放の日と、翌日の朝までのごく短い時間であり、夜と夜明けの、光と影を捉えたモノクロ映像が見事だ。宴のあとの室内に扉の外から差し込む光、廃墟にぶら下がる逆さまのキリスト、暗殺のさなかに打ち上がる花火、血で染まる洗濯場の白いシーツなど、どの場面も印象的で忘れがたい。ことに、題名が象徴するラストの印象は鮮烈だ。この映画の、サングラス姿のマチェクにあこがれたぼくは、よく似た薄めのサングラスを、すぐに手に入れたが、以来40数年、現在も愛用しているから始末に負えないのだ。
(2007/06/16)

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