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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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シェルブールの雨傘
Les Parapluies De Cherbourg

シェルブールの雨傘
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1963年
フランス
時間91分
監督ジャック・ドゥミ
脚本ジャック・ドゥミ
音楽ミシェル・ルグラン
出演カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌォーヴォ、マルク・ミシェル、エレン・ファルナー

 監督J・ドゥミと、音楽のM・ルグランによるフランス製ミュージカルの快作である。このコンビはこの後、「ロシュフォールの恋人たち」という楽しい作品も手がけているが、セリフのすべてを歌にしたユニークさと完成度の高さから、どうもこちらが☆が多そうだ。
 舞台となるのは、フランス西北部の港町シェルブール。この港は、あのタイタニック号がサウザンプトンを出航後、最初に寄航した港でもある。物語は、この町の傘店の一人娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と、修理工の若者ギイ(ニーノ・カステルヌォーヴォ)の、恋のゆくえを追っていく。結婚を誓い合った二人は幸せな日々を送っていた。ところが、ギイはアルジェリアへ出征することとなり、その夜二人は結ばれる。だが、初めは届いていたギイからの便りも次第に途切れ、やがては消息不明となってしまう。ジュヌヴィエーヴは悲しみにくれるが、おなかには彼の命が宿っていた。そんな娘の身を案じた母親は、若い宝石商カサール(マルク・ミシェル)との結婚を勧めるのだった。そして、彼への思いを絶ちがたい娘も、いつしか母親の説得に押し切られ、宝石商との結婚を承諾してしまうのである。 それから3年の月日が流れ、兵役を終えたギイが、ふるさとシェルブールへ帰ってくる。だがそこに傘店はすでになく、母娘の姿も見当たらなかった……。
 この映画、ミュージカルではあるが、驚くことにダンスシーンは全くない。代わりにあるのは、会話の全部が“歌”として扱われていることだ。さながら「オペラ」を思わせるが、ソフトな雰囲気で違和感なく全篇を包む。哀愁を帯びたM・ルグランの音楽も秀逸で、いつまでも耳に残るし、飾り付けたケーキのような画面は、原色を生かした配色がカラフルで美しい。結局、二人の恋は悲恋に終わるが、雪降りしきるクリスマスの夜、ギーが営むガソリンスタンドで二人が再会するラストは、やるせない思いとなって観客の胸に深く刻まれることとなる。賑やかなハリウッドミュージカルとは一味違う、フランス風味のしっとり感ただよう佳作である。
(2007/12/05)

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