正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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殺人者はライフルを持っている!
Targets

殺人者はライフルを持っている!
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1968年
アメリカ
時間90分
監督ピーター・ボグダノヴィッチ
脚本ピーター・ボグダノヴィッチ
音楽チャールズ・グリーン、ブライアン・ストーン
出演ボリス・カーロフ、ティム・ケオリー、ジェームズ・ブラウン、サンディー・バロン、ピーター・ボグダノヴィッチ、ランディ・クエイド

 当コラムの目的のひとつは、隠れた名作に光を当てることでもあるので、今回は「ラスト・ショー」や「「ペーパームーン」の名匠ピーター・ボグダノヴィッチのデビュー作である本作品について書いてみよう。
 このDVDに併録の製作秘話によると、当時、映画製作者ロジャー・コーマンの下で働いていたボグダノビッチは、コーマンからの「監督」への誘いを身震いする喜びで引き受ける。だが、これにはいくつかの条件があった。怪奇映画専門役者ボリス・カーロフとコーマンの間に2日間の契約の残りがあり、この2日間でカーロフの出演場面を20分間撮り、さらに他の俳優たちを使って40分、また、カーロフ主演のコーマン作品「古城の亡霊」より20分抜粋して使うこと、などだった。加えて、怪奇役者カーロフを現代にどう生かすかなどや、撮影期間も2週間、という厳しい条件の中からこの映画は誕生している。日本では未公開だったため認知度は低いが、上記のような制約にしばられて作られた作品とは思えぬ出来栄えで、カーロフの扱いや、怪奇映画の恐怖と、現代の恐怖がリンクしていくサスペンスフルな構成など、一見の価値がある。
 自らが主演の完成試写会が終わり、主人公のバイロン・オーロック(ボリス・カーロフ)がぽつりとつぶやく「最低の映画だ」と……。そして、物語はここから始まるのだが、これと平行してもうひとりの主人公ボビー・トンプソン(ティム・ケオリー)の日常が描かれる。彼は、妻の両親と同居しているが、家族にも内緒のガン・マニアで車のトランクに何丁もの銃器をしのばせている。ある日突然、彼は拳銃で妻とその両親を殺害、車で郊外へと向かう。やがて、眼下に高速道路を見下ろす円塔に登ると、走る車を狙って無差別に銃撃を始めるのだった……。ふたつの物語が交互に進行し、次第にひとつに結びつくストーリーは定番ながら、年老いた往年の名優対犯人の対決が、どうなる事かと気をもませて、終盤まで飽きさせない。また、銃撃犯ボビーの心の闇は一切明かされないが、それが余計に現代に続発する“衝動殺人”を予見しているようで不気味だ。
(2007/09/11)

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