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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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シベールの日曜日
Cybele ou les Dimanches de Ville d'Avray

シベールの日曜日
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1962年
フランス
時間116分
監督セルジュ・ブールギニョン
脚本セルジュ・ブールギニョン、アントワーヌ・チュダル
音楽モーリス・ジャール
出演ハーディ・クリューガー、パトリシア・ゴッジ、ニコール・クールセル、ダニエル・イヴェルネル

 この映画の主人公ピエールを演じるH・クリューガーの映画を、これを含め僕は三本見ている。最初に見たのはハワード・ホークスの豪快な猛獣狩り映画「ハタリ!」で、大御所J・ウエインとの共演だった。次のロバート・アルドリッチの「飛べ!フェニックス」では、物語のキーマンとなる“航空機エンジニア”役が正にハマリ役だったことを覚えている。いずれの作品でも、寡黙な中にも強い信念を秘めた男を演じて印象的だったが、二本目に見た本作では、インドシナ戦争での後遺症で記憶ををなくした青年という、難しい役どころを巧みに好演していた。
 戦争で傷つき、入院したパリの病院で知り合った看護婦マドレーヌ(ニコール・クールセル)と、今は同棲しているピエール(ハーディ・クリューガー)だが、マドレーヌが仕事でいない昼間は、森を散歩し、夜は駅で彼女の帰りを待つ日々である。クリスマスが近いある夜、ピエールは一組の親子連れと出会う。それが、彼と少女(パトリシア・ゴッジ)との運命の出会いだった。少女の父親は、年端も行かぬ12才の彼女を寄宿学校へ預けると、逃げるように帰ってしまいニ度と戻っては来ないのだ。父に捨てられた少女と、少女から不思議な心の安らぎを受けるピエールは、マドレーヌのいない日曜日、少女を寄宿舎から誘い出し森の中で遊ぶようになる。フランソワと名乗る少女だが、実はギリシャ言葉の本当の名前があり、いつか大好きな“風見鶏”を取ってくれたら教える、と言う。だが、無邪気で楽しい二人の時間は長くは続かない。年齢差のある二人を見る大人たちの目は邪推に満ち、孤独な人間同士の、純真な愛情だとは見てくれないのだ。そして、クリスマスの夜、少女の名が“シベール”であることを知ったピエールに、突然の悲劇がおとずれる……。
 名匠アンリ・ドカエのカメラも見事で、森でたわむれる二人の姿を捉えたモノクロ映像は、悲しいほどに美しい。そしてなにより、静かなタッチで淡々と描く、監督S・ブールギニョンの誇張のない演出が、かえって観る者の胸に深い印象を残すのだ。
(2007/07/24)

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