正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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幸福(しあわせ)
Le Bonheur

幸福(しあわせ)
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1964年
フランス
時間80分
監督アニエス・ヴァルダ
脚本アニエス・ヴァルダ
音楽ジャン=ミシェル・デュファイ
出演ジャン=クロード・ドルオ、クレール・ドルオ、マリー=フランス・ボワイエ

 本作はごく平凡な若夫婦のしあわせな日常に降りかかる出来事を、この監督アニエス・ヴァルダが、女性らしい細やかな感性で見事に描いた作品である。
  ひまわりのアップ、そしてモーツアルトの軽やかなメロディーが流れる中、親子4人がピクニックを楽しむ“しあわせ”あふれるオープニングでこの映画は始まる。叔父の建具屋を手伝う夫フランソア(ジャン=クロード・ドルオ)、洋裁の腕を活かし家計を助ける妻テレーズ(クレール・ドリオ)と、その子供たちの日常がまぶしい程の美しい映像で綴られる。夫フランソアは、清楚でやさしい妻と子供たちを心から愛している。だがある日、彼は出張で時おり訪れていた町の郵便局員、エミリー(マリー=フランス・ボワイエ)と知り合う。そして出張の度に逢引きを重ねた末、フランソアはエミリーをも愛してしまう。まさにどこにでもあるような不倫の物語を、ヴァルダ監督は女性ならではの視点で冷徹に見つめ、男のエゴをあばきだす。男女の濡れ場を描いても、男性監督とは一味違う切り口で実にスマートに表現してみせる。フランソアが妻テレーズに話す「女には二種類あり、植物的な女と、動物的な女」つまり、エミリーが動物的でテレーズは植物的だと語る言葉が、彼女の胸に刺さる。不倫への罪悪感など微塵もないフランソアに、やがて悲劇が降りかかる。明るい日差しの絵画のような映像と、モーツアルトの心地よい音楽が、逆に残酷性を際立たせて秀逸だ。四季はゆったりとうつりゆき、人々の営みもまた何ごともなかったごとく流れ行くラストが、シニカルで切ない。
 なお、この夫フランソアと、妻テレーズを演じる二人は、実生活でも夫婦なのだそうだ。
(2006/12/28)

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