正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ザ・チャイルド
Quien Puede Matar A Un Nino?

ザ・チャイルド
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1976年
スペイン
時間112分
監督ナルシソ・イパニエス・セラド−ル
脚本ルイス・ベニャフィエル
音楽ワルド・デ・ロス・リオス
出演ルイス・フィアンダー、ブルネラ・ランサム、アントニオ・ランソ、ミゲル・ナルロス

 イギリスの生物学者トムは、妻イブリンとバカンスをかねてスペインの港町にやってくる。町は夏祭りの喧騒のさなかで、妊婦のイブリンの身を案じたトムは、以前訪れたことのある静かな沖の小島へチャーターした船で向かう。到着した港の船だまりでは、さかな釣りをしたり、泳いでいる子供たちがいてのどかな光景が広がっていた。二人は宿泊先のホテルを探すが、ほとんど人影がなく、見つけたレストランは人の気配を残したまま、なぜかオーブンや扇風機だけが動いている無人の状態なのだ。夫婦は、そこにただならぬ異様な雰囲気を感じ取るのだった。そしてそれは、すぐ現実のものとなる。イブリンがやっと見かけた一人の老人を、追いかけてきた少女がいきなり杖で滅多打ちにしはじめる。驚いたトムが急いで杖を取り上げるが、少女は悪びれる様子もなく、ニヤリと笑いかけるのだ。夏の照りつける日差しの中、時おり流れる子供たちのかすかな笑い声とは対照的に、静まり返る町の描写が恐怖感をあおる。この島の子供たちに“何か”が起きており、大人はほとんど虐殺されていたのだ。刃物をぶらさげる子供たちの集団が不気味だ。この映画の原題「Who Can Kill a Child?」が、のちにこの物語の伏線として効いてくる。夫婦はこの島からの脱出を図るが、港への出口には思い思いに凶器を持った子供たちが大勢待ち構えていた。これこそ子供たちが起こした大人への復讐の始まりにしか過ぎなかったのだ。
 音楽を廃した構成が「静けさ」を醸し出し、一言もしゃべらぬ子供たちが言い知れぬ不安感をかきたてる。最近のホラー映画や恐怖映画みたいな「怖がらせ」演出はないが、充分に「怖い」映画だ。
(2006/11/23)

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