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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ストリート・オブ・ファイヤー
Streets of Fire

ストリート・オブ・ファイヤー
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1984年
アメリカ
時間94分
監督ウォルター・ヒル
脚本ウォルター・ヒル、ラリー・グロス
音楽ライ・クーダー
出演マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィレム・デフォー、リック・モラニス、エイミー・マディガン

 巻頭で流れる「ロックンロールの寓話」というテロップが示すとおり、“どこか架空の国のおとぎ話”がコンセプトの物語である。いわば、悪代官にさらわれた姫君を、通りかかった若き王子が助け出し、何ごともなかったように去って行く。と云うような世界を、ノリノリのロック炸裂する現代に置き換えた、W・ヒル監督の代表作とも云える一編だ。もっとも、このパターンの映画は古くからあり、西部劇の名作「シェーン」や、近いところでは、J=C・ヴァンダムの「ボディ・ターゲット」などが、それによく似ている。

 ところで本作だが、物語の舞台は何処とも知れぬある街、という設定だ。ロックシンガーの歌姫エレン(ダイアン・レイン)が、全身全霊で熱唱の真っ最中、会場から誘拐されるという、大混乱場面から始まる。この映画がユニークなのは、ひとつに登場人物のキャラクターにある。先ずは、姉からの、エレン誘拐の知らせを受けて帰って来る元恋人、トム・コーディ(マイケル・パレ)だ。主人公の彼は、当然のことながら滅法強い。姉の店に押しかけて因縁をつけるチンピラを、片端からブチのめし、自慢の腕を垣間見せる。次にそのトムが、酒場で知り合うマッコイ(エイミー・マディガン)の、強力キャラも面白い。侮辱したバーテンを女だてらにその場で殴り倒す、男まさりな兵士くずれのつわものだ。そして、極めつけは、歌姫誘拐の張本人、暴走族“ボンバーズ”のリーダー(ウィレム・デフォー)で、色白な不気味さで“ワル”の魅力を発揮する。このように、三人が放つ強力オーラは、この映画のカンフル剤として見事に効いているのだ。弾けるようなロックのリズムと冷たく光る夜の街、という組み合わせが物語の舞台にピタリと決まる。さらに、ジャラジャラッとシャッターを引き開けるにも似た場面転換も新鮮だ。見せ場にも工夫が凝らされており、トム対リーダーの“ツルハシ”対決は、丁々発止の一騎打ちで、大いに気勢が盛り上がる。感心させられるのは、激しい銃撃や、爆破シーンにもかかわらず、死体や血のりを一切見せず、カラリと描いて“寓話”をつらぬく、W・ヒル監督の“こだわり”が、全体から感じ取れることである。
(2007/11/18)

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