正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

映画評のアクセスランキング

血と怒りの河

悪魔の追跡

ナビゲイター

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

運動靴と赤い金魚
BACHEHA-YE ASEMAN/CHILDREN OF HEAVEN

運動靴と赤い金魚
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1997年
イラン
時間88分
監督マジッド・マジディ
脚本マジッド・マジディ
音楽
出演ミル=ファロク・ハシェミアン、バハレ・セッデキ、アミル・ナージ

 映画は、見終わった後の印象が作品の全てであり、価値判断の基準となる。面白かったか、たいしたことなかったか、アホらしかったか、感動したかなど、受け止め方はさまざまだが、心がほんわかと暖かくなる映画にも、たまに出合うことがある。そして、この映画こそ、まさにそんな映画なのだ。
 靴職人のごつい手が、少し古びた可愛いいピンクの靴を修理している場面から、物語は始まる。修理がすんで、店を出た9歳の少年アリ(ミル=ファロク・ハシェミアン)は、その後のお使いの途中で、妹ザーラ(バハレ・セッデキ)の大切なピンクの靴を失くしてしまう。アリは必死に探すが見つからない。兄妹は両親に言い出せないまま、アリの運動靴を交替で使う苦肉の策を思いつく。まず、妹ザーラが履いて登校し、下校時に待ち合わせ、アリが履きかえて登校するのだ。しかし、この履き替え登校のせいで何度も遅刻しそうになり、先生にしぼられベソをかくアリが切ない。ある日、ザーラは全員集合の校庭で、自分のなくした靴に良く似たピンクの靴の少女を見かける。下校時に後をつけたザーラは、少女の家を確認すると、翌日兄とともに靴を取り戻そうと、その家のそばまでやってくる。だが、家から出て来た少女の父親が盲目だと分かり、兄妹は何も云えない。ここにいたるまで、言葉でなく、細かなカットを積み重ね、絵で見せる監督の演出が素晴らしい。そしてドラマは、一番のハイライト、学校対抗マラソン大会へと進んでいく。3等賞の副賞が運動靴と知ったアリは、必ず3等を取ってやると、妹ザーラに約束するのだった……。
 貧しい中にも仕事で扱うものには決して手を付けない律儀な父親、幼いながらも、病気がちな母親を助けて家事を手伝うザーラ、そして、気の弱そうな半ベソ顔の主人公アリ、貧困に負けず健気に生きる兄妹の姿がまぶたに焼きつき離れない、温かみにみちた味わい深い名作だ。
(2007/08/31)

トップへ