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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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アンフィニッシュ・ライフ
AN UNFINISHED LIFE

アンフィニッシュ・ライフ
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2005年
アメリカ
時間108分
監督ラッセ・ハルストレム
脚本マーク・スプラッグ、ヴァージニア・コラス・スプラッグ
音楽デボラ・ルーリー
出演ロバート・レッドフォード、ジェニフアー・ロペス、モーガン・フリーマン、ジョシュ・ルーカス、ベッカ・ガードナー

 「ギルバート・グレイプ」「ショコラ」で知られる名匠、L・ハルストレムの作品であり、R・レッドフォードをはじめ、J・ロペス、M・フリーマンなどの顔ぶれに加え、「ステルス」や「ポセイドン」で今売り出し中のジョシュ・ルーカスまで揃えながら、劇場未公開という、きわめて珍しい映画である。もっとも、中身が“ダメ”な未公開なら話は分かるが、この映画はそうではない。それどころか心に残る佳作なのだ。たぶん、題名から受ける、あいまいな印象が、配給会社の決断を鈍らせたのだろうが、実際はかなりの良作で、レンタル店の棚にひっそりと眠らせてしまうには惜しい作品だ。
 同棲男の暴力に耐え切れなくなった主人公ジーン(ジェニファー・ロペス)は、11歳の娘グリフ(ベッカ・ガードナー)と共に、亡き夫の父アイナー(ロバート・レッドフォード)が営むワイオミングの農場を頼って来る。アイナーはここで、熊に襲われ身体に障害の残る親友ミッチ(モーガン・フリーマン)と静かな生活を営んでいるが、突然訪れた息子の嫁と初めて見る孫娘に戸惑いを隠せない。最愛の息子が死んだのは、嫁ジーンのせいだ、と頑なに思い込んでいるアイナーにとって、彼女は許せぬ存在だったのだが、行く当てのない母娘を、アイナーはだまって受け入れる。こうして四人の共同生活が始まるが、それぞれが抱える心のキズも物語が進むにつれて明かされていく。
 ワイオミングの美しい自然とともに描かれる人間ドラマだが、この監督の持ち味である温かさとそこはかとないペーソスが漂うのが大変いい。役者も、レッドフォードとフリーマンふたりの大御所が、さすがの存在感でドラマを引き締めると、J・ロペスがDVにおびえ過去を引きずるシングルマザーを内面的にもうまく演じている。そして、意外に印象に残るのが、娘グリフ役のB・ガードナーだ。母への不信と祖父への思いやりを新鮮に演じ「ピアノ・レッスン」で初登場したアンナ・パキンの再来を思わせる。さらに、この物語の象徴として登場する“熊”の存在がある。ミッチに大怪我を負わせて捕獲されるのだが、その動きは実に自然で、見事に“芝居”をしているのだ。派手さはないが、しんみりと心に残る作品である。
(2007/08/23)

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