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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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硫黄島からの手紙
Letters from Iwo Jima

硫黄島からの手紙
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2006年
アメリカ
時間141分
監督クリント・イーストウッド
脚本アイリス・ヤマシタ
音楽カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス
出演渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、松崎悠希、中村獅童、裕木奈江

オフィシャルサイト

 2005年、硫黄島の激戦地あとで調査にあたる隊員にオーバーラップして、1944年、戦闘直前の硫黄島が描かれる。
 物語はここから始まるが、色彩を極端に抑えたモノクロに近い映像が、戦争という暗い過去を描くこの映画の、ノスタルジックな雰囲気にマッチして、ドラマの中へすんなり誘うオープニングはうまい。海岸に塹壕を掘る兵士たちの中で、グチリながらスコップで砂をかきだす西郷(二宮和也)の「俺たち墓穴を掘ってるのかな」というモノローグが、妙に心に残る。やがて、上空に小型機が現れ、主人公、栗林忠道中将(渡辺謙)がこの島に降り立つ。アメリカ留学を経験している彼は、旧態依然とした軍の体質や戦略を、次々に合理的なものに変えていく。しかしこれが、幹部将校たちとの軋轢を生むことになるが、それでも自説をまげぬ栗林は、海岸線の塹壕ではなく、地下要塞の構築を急がせる。一方、理不尽な上官たちに苦しめられていた西郷にとっては、栗林中将の着任は希望の光になっていく。そんな中、馬術競技の金メダリスト、バロン西中佐(伊原剛志)が、東京から赴任して来る。オリンピックの経験者である彼は進歩的な考えの持ち主であり、栗林中尉の良き理解者となる。ほどなくして、米軍の攻撃が開始される。激しい空爆のあと、おびただしい数の上陸用舟艇から、これまた無数の米兵達が上陸を始めるのだ。援軍も望めぬ中、栗林中将ひきいる日本兵の、36日間にも及ぶ決死の闘いが始まる……。
 監督C・イーストウッドが、日・米双方の立場で描く「父親たちの星条旗」に続く2作目となる本作は、日本人の視点で捉えたところに監督の力量がうかがえる。そして、作り手を外国人と思わせないほどの、日本映画としての“なじみ度”という点から見ても完璧だ。だが、同時にそこが不満な点でもある。あまりにもまともすぎるのである。途中で挿入されるいくつかのエピソードも平凡なのが惜しい。捕らえた米兵が持つ母親からの手紙の内容に、深く聞き入る日本兵たちが、自らの母親の言葉に重ねる場面が悲しい。監督C・イーストウッドの心情が伝わるような、このシーンは忘れがたい。なによりも、この作品をアメリカ人監督が撮ってくれたことが、日本人としてうれしく思えるのだ。
(2007/06/18)

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