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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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個別映画評

デス・プルーフinグラインドハウス
Quentin Tarantino's Death Proof

デス・プルーフinグラインドハウス
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2007年
アメリカ
時間113分
監督クエンティン・タランティーノ
脚本クエンティン・タランティーノ
音楽デヴィッド・アーノルド
出演カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、ロザリオ・ドーソン、バネッサ・フェルリト、シドニー・ターミア・ポワチエ

オフィシャルサイト

 この映画、題名からして意味不明で内容の見当もつかないが、実は全篇タランティーノ色に染め上げられた、まぎれもないタランティーノ映画なのだ。アメリカでは彼の盟友ロバート・ロドリゲスが監督した「プラネット・テラーinグラインドハウス」と2本で一対として、2本立て公開されたが、日本では別々に公開されている。では、「グラインドハウス」とは果たした何か?と言うことだが、1970年代に盛んに作られた低予算B級映画を、2本立てや、3本立てで上映していた映画館の総称らしい。つまり、名作や大作などとはほど遠い、ワイルドで刺激的な、それでいて昔なつかしいB級映画を、このふたりの監督は再現したかったらしいのだ。そしてその思いは、このタランティーノ作品をみる限り、十分果たされていると云える。たとえば、70年代の場末の映画劇場は、映写状態も悪く、フイルムが焼けたり、雨がふるようなキズが流れたり、音が飛んだりしたものだが、この映画ではそれらの状況をもキチンと取り込むあたりがなかなかニクイ演出であり、ひとつの見せ場にさえしてしまう感性も面白い。
 物語は、デス・プルーフ(耐死仕様)に改造した車に乗る男マイク(カート・ラッセル)が、その改造車を凶器に、車の若い女たちを狙っては惨殺したり、カーチェイスをくりひろげたりするという他愛ないものだ。ドラマには二組の元気印の女性たちが登場するが、最初の出番の女たちの、下ネタ話にはうんざりさせられる。        一方、後半登場の女性たちの会話は往年のカーチェイス映画の名作「バニシング・ポイント」(消滅点)など映画の話題がふんだんに語られ、映画好きには楽しめる筈だ。しかしこの、下ネタ、映画ネタこそが監督タランティーノの真骨頂でもあり、“好きと嫌い”の微妙な分岐点でもある。かくて、ダラダラ演出は延々と続くが、今回はその“タメにタメた間”が効いて、終盤のカーチェイスで、たまっていたフラストレーションが一挙に爆発!ぶっ飛びの痛快場面に満足させられる。「終わり良ければ、すべて良し」の言葉どうり、最後の“締め”で「面白かった」と納得させる映画だ。
(2007/09/05)

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