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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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さくらん

さくらん
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2007年
日本
時間111分
監督蜷川実花
脚本タナダユキ
音楽椎名林檎
出演土屋アンナ、椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃、菅野美穂、永瀬正敏、美波

オフィシャルサイト

 安野モヨコの人気コミックを、写真家の蜷川実花が映画化した時代劇で、脚本や音楽などクリエイティブな仕事を女性たちが受け持ち、その独特の感性を作品に生かそうと取り組んだ意欲作だ。だがしかし、面白くない。物語に観客を引き込む説得力がない。これは役者や衣装では補えない致命的な欠陥と云える。
 物語は、江戸、吉原の玉菊屋に八才で身売りされた元気印の少女が、「きよ葉」と名づけられ、吉原一の花魁に成長していくというサクセスストーリーである。幼いながらにも負けん気のきよ葉が遊女にされるのを嫌い、玉菊屋から脱走しては連れ戻され、そのたびに折檻されるという少女時代がまず描かれる。だが、彼女の面倒を見ることになる才色兼備の花魁「粧ひ」(菅野美穂)の挑発を受けたきよ葉は、心機一転、花魁の中の花魁になることを決意するのだった。月日は流れ、17歳になったきよ葉(土屋アンナ)は美しく成長、遊女として店に出る。やがて、きよ葉の美貌は江戸中の評判を呼ぶこととなる。物語はこの後、きよ葉の本気の恋の顛末や、先輩花魁,高尾(木村佳乃)との確執を、熱く激しく描いていく。しかし、途中何度も挿入される金魚鉢の映像に重ねて「この中でしか生きられない」と子供につぶやかせるカットなどクドすぎて白けてしまう。さらに、華やかな「花魁世界」を、金色中心の赤や緑の超極彩色で表現したかった意図は分からないでもないが、全篇これで見せられると、逆に、全体像がボケてしまい、肝心のクライマックスまで色褪せたのはザンネンだ。また、原作がコミックのためか、劇中で使われる「花魁をなめるんじゃねぇーよ」をはじめとするヤンキー言葉には「華の花魁」の優雅さも感じられず、ゴテゴテとした色彩と相まって、きれいなものを見たという印象が残らない。せめて露骨なセックスシーンだけは、出演した子供たちにも抵抗なく見せられるような、女性ならではの研ぎ澄ました感性を集め、スマートに美しく描いてほしかった。
(2007/08/17)

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