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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

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スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2007年
日本
時間121分
監督三池崇史
脚本三池崇史、NAKA雅MURA
音楽遠藤浩二
出演伊藤英明、佐藤浩市、伊勢谷友介、安藤政信、堺雅人、小栗旬、田中要次、石橋貴明、木村佳乃、桃井かおり

オフィシャルサイト

 1960年代にイタリアで作られた西部劇を「マカロニ・ウエスン」と呼ぶが、黒澤明の名作「用心棒」を、セルジオ・レオーネ監督が、当時まだ無名だったC・イーストウッドを主演に製作した「荒野の用心棒」などが、その始まりだ。本場アメリカの西部劇と 判別のため、イタリアを代表する食材「マカロニ」にたとえ、“中身のない西部劇”との揶揄を込めて誕生した造語が「マカロニ・ ウエスタン」なのだ。本作は、その“イタリア製”の向こうを張って、日本の代名詞でもある「スキヤキ」が象徴する和製西部劇を 作りたい、という三池監督の熱い思いたぎる意欲作であり、「続・荒野の用心棒」の主人公「ジャンゴ」へのオマージュでもある。
 源平合戦、壇ノ浦の戦いから数百年後の日本が舞台で、紅白に分かれた源氏と平家が埋蔵金を奪い合う、というお話だが、 流れ者のガンマンもからみ、「用心棒」を西部劇に置き換えたような世界が、全篇英語で展開する。友情出演のタランティーノ が登場するプロローグは、面白さを予感させる出だしだが、本編に入ると説明が多くてクドくなり、その分どうしても流れが重く、 どうもカラッとしない。西部劇特有の乾いた空気や、赤茶けた岩肌や砂ぼこりを、湿った大気や一面の雪原に変えるなど、和製 ウエスタンとして、面白くなる要素は見え隠れするのだが、それらを生かしているとは云い難い。それは、「ホモ男」の描写や、 「ちゃぶ台返し」など、盛りすぎのエピソードが話の進行を妨げていると思えるからだ。それに、「核」となるべき主人公の存在 が、あいまいな事も大きなマイナスだ。なぜなら、「ジャンゴ」なる人物は劇中に登場することなく、最後のテロップで、この物 語が“ジャンゴ誕生秘話”だったことを観客は知らされるのだ。流れ者ガンマンを、主人公「ジャンゴ」として匂わせてはあるが、 その輪郭が薄い分、ヒーロー不在の物語となってしまった。木村、桃井、このふたりの女優の活躍に救われた格好である。こと に、桃井かおり演じる「伝説の弁天」が、なかなかのカッコ良さで、黒ずくめの二挺拳銃姿がひときわ光っていた。
 撮ったものを全部詰め込むのではなく、思い切った取捨選択が作品の成否を分けるのは、当然のことかも知れない。
 ※ 「マカロニ・ウエスタン」の呼称は日本だけで、欧米では「スパゲッティ・ウエスタン」と呼ばれているようだ。
(2008/02/27)

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