正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

個別映画評

ブレイブ ワン
THE BRAVE ONE

ブレイブ ワン
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2007年
アメリカ/オーストラリア
時間122分
監督ニール・ジョーダン
脚本ロデリック・テイラー、ブルース・A・テイラー、シンシア・モート  
音楽ダリオ・マリアネッリ
出演ジョデイ・フォスター、テレンス・ハワード、ナヴィーン・アンドリュース、メアリー・スティーンバージェン

オフィシャルサイト

 このところ、「パニック・ルーム」や「フライト・プラン」で子供を守る強い母親を演じてきたJ・フォスターが、今度は、復讐心を 胸に秘め、はびこる悪に制裁をくわえる、という役どころを、抑えた演技で熱演している。
 ニューヨークでラジオ番組のDJを務めるエリカ・ベイン(ジョデイ・フォスター)は、自ら収集した街の雑踏音をバックに番組を 放送する人気パーソナリティだ。ある夜、結婚をまぢかに控えた婚約者デイビッド(ナヴィーン・アンドリュース)と、愛犬を連 れて散歩の途中、突然現れた数人の男たちに因縁をつけられ、すさまじい暴行を受ける。ドラマの進行上この場面が凄惨 なほど、クライマックスでのカタルシスを生むのだが、暴漢のひとりが手にした携帯でおどけながら、暴行の一部始終を撮影 するシーンに凝縮し、その陰惨ぶりを描き出す。この暴行でディビッドは死亡し、エリカも瀕死の重傷を負う。だが、日を追うご とに傷も癒え、街を歩けるまでに回復した彼女は、身を守るため一丁の拳銃を手に入れる。そしてある時、雑貨店での トラブルに巻き込まれ、身の危険を感じた彼女は、とっさの判断で相手を射殺してしまうのだ。ところが、これが契機となり、 彼女の中の別の人格が動き出す。身を守るためとはいえ、からんできたチンピラを容赦なく射殺する。復讐心と罪悪感に さいなまれながらも、さながら“処刑人”のごとく、彼女はひとり夜の街をさまようことになる。ここで、先に述べた暴行シーンが 意味をもってくる。エリカの“制裁”が明らかな犯罪行為であるにもかかわらず、あたかも“正義”であるかのような錯覚を観客 に起こさせてしまう。チンピラを仕留める快感を、いつしか観客も味わっているのだ。
 また、事件の捜査官としてニューヨーク市警のマーサー刑事(テレンス・ハワード)が登場するが、現場近くで見かけるエリカ に疑問を持たないばかりか、彼女の行動を肯定でもするような展開には疑問が残る。そしてこれが、この映画を平凡な “活劇物”にしてしまったと、思えてならない。
 蛇足だが、突然人を襲撃し、その模様を携帯で撮影、転送して複数で楽しむ ことを「ハッピースラッピング」と呼ぶ。ロンドン生まれの、卑劣きわまる犯罪行為である。
(2008/03/11)

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