正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2007年
アメリカ
時間122分
監督ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
脚本ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
音楽カーター・バーウェル
出演トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド

オフィシャルサイト

 コーエン兄弟が本年度アカデミー賞4部門に輝いた話題作だ。この兄弟の作品は「ブラッドシンプル」をはじめ「ファーゴ」や 「未来は今」など、一風変わった作風が持ち味だ。今回もまた同様で、同じ系列に属する作品と言ってよいだろう。
 物語の主要人物は3人の男たちだ。一人目は主人公でもある老保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)。次に、ベトナム帰還兵 モス(ジョシュ・ブローリン)、そして三人目が“不気味”を絵に描いたような殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)である。この三人 が絡み合いながら、異様な事件が物語られていく。
 プロローグはメキシコ国境に近いテキサスの砂漠に始まる。そこでハンティングをしていたモスは、停車した数台のトラックと、 血に染まってころがる複数の死体を発見する。しかも、トラックの荷台には大量のヘロインと200万ドルもの大金が残されていた。 麻薬売買でのトラブルが歴然と見て取れる惨状だ。だが、その大金をモスが持ち去ることから、物語は大きく動きだすことになる。 そして、奪われた大金を取り戻すため、組織から派遣された殺し屋シガーが現れる。このシガーの登場シーンが強烈で観客のド胆を抜くことになる。左手に酸素ボンベ、右手にノズルを握るシガーが、圧縮空気で人を殺す姿は異様そのもの。アカデミー賞助演男優賞も納得の異彩振りだ。以後、シガー登場場面には、いづれもただならぬ緊迫感が漂い、見ている方も息苦しさを覚える程だ。そしてさらに、シガーの哲学的とも云える“殺人へのこだわり”が明らかになるにつれて、この男の持つ不気味さが増幅することになる。
 何と言ってもシガーを演じるJ・バルデムが圧倒的迫力で、主役であるT・L・ジョーンズも影が 薄く、むしろ追われる男、モス役のJ・ブローリンが、ベトナム帰りのしたたか男を好演して印象に残る。いづれにしても、大金を奪っ て逃げる男と、捕らえるために追いつめる男。そして、大金よりも殺すことに執着する男の三様を描ながら、殺し屋ばかりが目立つ 構成には疑問が残る。面白い映画とはいい難いが、人間が内包するモンスターを具現化してみせた演出は、確かに面白い。
(2008/03/20)

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