正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ヒートアイランド
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点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2007年
日本 
時間106分
監督片山修
脚本サタケミキオ
音楽志田博英
出演城田優、木村了、北川景子、小柳友、浦田直也、鈴木昌平、伴都美子、伊藤千晃、高岡蒼甫、パパイヤ鈴木

 垣根涼介の同名小説の映画化だが映画から伝わる物語の雰囲気や手の込んだプロットなど小説はなかなか面白そうだ。
 
主人公は、東京は渋谷を根城にしている6人の若者たちだ。何故か“ギルティ”(有罪)を名乗る彼らは、イケメンリーダーのアキ(城田優)のもと、毎週木耀の夜に“ファイトパーティ”と称する殴り合いゲームにより稼いでいる、という設定がいかにもユニークで今風だ。
 
物語はメンバー二人が起こしたトラブルで舞い込んだ、大金を巡って展開する。しかもそれが“アブナイお金”だったからさぁ大変!彼ら全員の命が脅かされることになる。元はと云えばその大金、関西ヤクザのカジノバー売上金だが、目を付けたプロ強盗団のボス柿沢(伊原剛志)一味に強奪されたものだった。かくて、彼らの身辺には、金を取り戻したい関西ヤクザと、横取りされた強盗団、更には金の匂いをかぎつけた地元ヤクザに、なんと南米マフィアまで絡んだ争奪戦が繰り広げられることになる。しかし、メンバー6人のキャラクターがいかにも類型的ではじけた活気も感じられず、渋谷の喧騒だけがことさら耳に残るのはいかにもつらい。さらに云えば、面白くなる材料は揃っているのに、いくつかある見せ場が精彩なく盛り上がりを欠くのも惜しい。たとえば、数人のチンピラに囲まれた仲間を、リーダーが瞬時に片付ける場面など格好の見せ場だが、ことのほか淡々としたカット割のため、ピリッとした残像として残らないのがもったいない。また、メンバー6人の身に迫る危機感の希薄さも気になるところだ。いかにコメディ仕立てとはいえ、ポイントを押さえた不可欠な“杭”はキッチリ打ち込んでおくべきだろう。ところで、さすがに脇を固めるベテラン陣の演技は確かで、強盗団のボスを演じる伊原剛志の渋い演技は際立っているし、南米マフィアのパパイヤ鈴木も、不気味な殺し屋、という役どころを楽しそうにこなしてなかなかの見ものだ。
 
どんなに豊富な食材が揃っていても料理人の腕次第で料理の味が変わるのと一緒で、面白い要素をはらみながらも薬味不足の感が拭えないのは、たぶん6人の若者の味付けに、ヒートするほどの“苦味”を足せなかったからだろう。
(2008/05/09)

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