正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ゼロ時間の謎
L'HEURE ZERO

ゼロ時間の謎
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2007年
フランス
時間108分
監督パスカル・トマ 
脚本フランソワ・カヴィリオーリ、ナタリー・ラフォリ、クレマンス・ドゥ・ビエヴィーユ、ロラン・デュヴァル  
音楽ラインハルト・ワーグナー
出演メルヴィル・プポー、キアラ・マストロヤンニ、ローラ・スメット、ダニエル・ダリュー、アレサンドラ・マルティネス

オフィシャルサイト

 名探偵ポワロやミス・マープルの生みの親でありミステリーの女王として、つとに知られるアガサ・クリスティー。彼女自身が自作の10本に選ぶほどの傑作推理劇の映画化だ。そして又、彼女ほどその作品の多くが映画化されたミステリー作家はいないだろう。コナン・ドイル、レイモンド・チャンドラー、エラリー・クイーン、などなど多くの作家がいる中で、ドイルが生んだ名探偵シャーロック・ホームズやチャンドラーの私立探偵フィリップ・マーロウはよく映画でお目にかかるが、そんな中での最多登場キャラクターは何と言ってもクリスティーの分身、エルキュール・ポワロでありミス・マープルと言っても過言ではないだろう。当時の推理小説には、あらかじめ犯人を示す手掛かりを文面に残し、その犯人探しを読者にゆだねる、という文章スタイルが流行っていて、(もっとも、いくら注意深く読んでも犯人に辿り付けたためしはなかったが……)クリスティー作品はほとんどこの手法を取っている。従って本作品も当然その流れで進行するのだが、おなじみのポワロやミス・マープルが登場しないのが本作の特徴でもある。
 舞台となるのは、フランスはブルゴーニュ地方の海辺にある“カモメ荘”だ。この別荘に住む大金持ちの叔母カミーラ(ダニエル・ダリュー)の招待で、テニス選手のギョーム(メルヴィル・プポー)が再婚相手のキャロリーヌ(ローラ・スメット)を伴いやって来る。毎夏の恒例行事だが今年は違った。ギョームの前妻オード(キアラ・マストロヤンニ)も招かれていたのだ。さらに、以前からオードに惹かれていた親戚の男や、キャロリーヌの男友達も登場。莫大な遺産も絡んで険悪な空気がただよう中、招待客の老弁護士が殺され、続いて叔母カミーラまで殺害される事件が発生する……。物語は原作のもつ空気をうまくとらえ、クリスティーの世界を再現してみせる。しかし、出だしともなるプロローグの人物紹介を兼ねたエピソード部分のあいまいさが伏線を生かせず、全体の流れに水を差した感は否めないが、鑑賞後、まるで小説を読み終えた時のような充足感が残るのはうれしい。それにしても、クイーンの、聴覚を失くした名探偵ドルリー・レーンが主人公の映画はなぜ見当たらないのだろうか。
(2008/06/07)

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