正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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この道は母へとつづく
ITALIANETZ

この道は母へとつづく
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2005年
ロシア
時間99分
監督アンドレイ・クラフチユーク
脚本アンドレイ・ロマーニフ
音楽アレクサンドル・クナイフェリ
出演コーリャ・スピリドノフ、マリヤ・クズネツォーワ、ユーリー・イツコーフ、ニコライ・レウトフ

オフィシャルサイト

 主人公のワーニャは、ロシアの田舎の孤児院で暮らす6才の少年だ。物心ついた頃にはここに居た彼は、当然母親の顔も知らなければ名前も知らない。彼より年長の孤児たちは厳しい寒さをしのぐためボイラー室で寝起きし、バイトでその日をしのぐ生活だ。そんな年長孤児の中には娼婦まがいの仕事で稼ぐ少女も……。ある日、養子斡旋業の女性オーナーに伴われた裕福なイタリア人夫婦がこの孤児院を訪れる。ここでは子供のいない夫婦に孤児を斡旋する仕事もしていたのだ。孤児たちにとっても、どこかの家庭に貰われることは最大のあこがれであり、唯一残された希望でもあるのだが、同時にそれは時として“臓器”がらみのキケンなリスクをもはらんでいた。イタリア人夫婦はワーニャを気に入り、ワーニャもまだ見ぬ外国への夢をふくらませる。手続きが済んだら迎えに来ると言い残し夫婦は帰るが、この時からワーニャは孤児たちの羨望の的となり「イタリア人」(原題)と呼ばれるのだ。しかしこのあと、孤児院を訪れたひとりの女性がすでに養子に出されて逢えぬわが子に、悲観して自殺する事件が発生。これがワーニャの、母親への会いたい思いに一気に火をつける。だが、自分の生い立ちを知るには金庫の中の書類を盗み見る以外になく、まともに読み書きもできぬワーニャは、やむなく娼婦の少女に字を教えてと頼むのだが……。
 オープニングの凍てつくようなロシアの田園風景に始まり、子供たちの孤児院での暮らしや養子縁組の模様、あるいは年長孤児のバイト暮らしの実態など、いずれも現代ロシアがかかえる苦悩をさりげなく描き出してみせる。そして後半、物語は孤児院での“静”から母親さがしの“動”へと展開。孤児院を脱走したワーニャの逃亡劇が始まる。追手は欲に目のくらんだ養子斡旋業の女性オーナーとその助手だ。地元警察とタイアップした彼らはワーニャの行く先々に手を回してくる。サスペンスフルな後半はワーニャを演じるK・スピリドノフの独壇場と云うべきで、可愛さの中にも意志の強さをにじませた大人顔負けの演技がすごい。それにしても、あっけないように思える幕切れに、この監督の孤児たちへの深い“いたわり”を見る感動作である。
(2008/08/27)

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