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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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エル・シド
EL CID

エル・シド
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1961年
アメリカ
時間190分
監督アンソニー・マン
脚本フレドリック・M・フランク、フィリップ・ヨーダン
音楽ミクロス・ローザ
出演チャールトン・ヘストン、ソフィア・ローレン、ラフ・ヴァローネ、ジュヌヴィエーヴ・バージュ、ジョン・フレイザー

 まるで彫像を思わせる筋肉の持ち主C・ヘストンは、史劇スペクタクル映画が実によく似合う俳優だった。「十戒」に続く史劇「ベン・ハー」で見せたそのはがねのような肉体は、70ミリの巨大スクリーンによく馴染んでいた。本作はそんなヘストンが最も活躍していたころの作品で、アカデミー賞11部門を制した名作「ベン・ハー」に続けとばかりに、その2年後に作られたが、超大作の割には盛りあがらず、今では忘れ去られそうなタイトルがさみしげに見える。ところで、題名の「エル・シド」とは、中世スペインの国民的英雄ロドリゴ・ディアス・デ・ビバールが持つ称号で“主君・指揮官・司令官”などの意味がある。
 舞台は11世紀後半のスペインだ。キリスト教徒とムーア人の争いで国土を分断されたスペインは、常に侵略の脅威に脅かされていた。そんな時、若き武将ロドリゴ(チャールトン・ヘストン)は、国境の村に侵略してきたムーア軍の王たちを捕らえるものの、温情から不戦を誓わせ彼らを釈放する。これに感じ入った王の一人がロドリゴに“エル・シド”の称号を贈り、生涯の忠誠を誓う、というのが物語の発端だ。こうして堂々たる歴史絵巻は幕を開ける。CGでは到底出せない本物の魅力が、190分もの長尺に惜しげもなく詰まっていて、しかも飽きさせないA・マンの演出はさすが。さらに、終映後も耳に残るM・ローザの音楽も素晴らしくカッコいい。この映画で特に記憶に残る場面は、王の命を受けて主人公が挑むジュースティング(馬上槍試合)だろう。よろい兜に身を固めた騎士が、すれ違いざまに馬上からくり出す槍で相手と突き合う、という死闘に続き、落馬後の丁々発止と切りむすぶチャンバラまで、ファンファーレから勝利宣言に至る一部始終を、余すところなく見せるこの決闘シーンはサービス満点の面白さだ。最近ではH・レジャーが主演した「ロック・ユー!」で同じ競技を描いていたが、“闘い”としての面白さはダンゼンこちらが勝る。オリンピックの開会式ではないが、どんなに凄い映像でもCGと分かった途端に色褪せるものだが、この映画が描く中世絵巻は、CG映像の増加に比例して輝きを増すのではないだろうか。
(2008/09/02)

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