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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1954年
アメリカ
時間94分
監督ゴードン・ダグラス
脚本テッド・シャードマン、ラッセル・ヒューズ
音楽ブロニスラウー・ケイパー
出演ジェームズ・ホイットモア、エドマンド・グウェン、ジョーン・ウェルドン、ジェームズ・アーネス

 この映画が公開された1954年当時、アメリカで核実験が繰り返されていたこともあり、ハリウッドは放射能の影響を受けて巨大化した生物が出現する映画を何本も作っている。わが国が世界に誇る怪獣「ゴジラ」が誕生したのもこの年で、アメリカがマーシャル諸島のビキニ環礁で行った核実験で日本漁船が被爆。その抗議の意味を込めて製作されたのが「ゴジラ」だったとの説もある。余談はさておき、本作もまたその「巨大生物」映画の一本なのだが、受賞こそ逸したもののこの年のアカデミー賞にノミネートされていることからも本作の出来栄えが分かろと云うものだ。


 オープニングはニューメキシコ州の砂漠地帯だ。そこで連続して惨殺事件が発生。調査にあたる保安官のピーターソン(ジェームズ・ホイットモア)は、放心状態で砂漠を歩く少女を保護する。さらにその近くで破壊されたキャンピングカーや、銃身が折り曲げられたライフルが見つかるが誰の仕業か分からない、などのシークェンスの積み重ねが観客の恐怖心をかきたてる。現場には砂糖が散らばり蟻酸の臭いが残されている。ショック状態で失語症におちいった少女がその臭を嗅がされて我に返り、原題の「ゼム(奴らよ!)」と、叫ぶシーンが衝撃的だ。こうして積み上げられた恐怖がやがて形となって現れ出す。


 巨大化した蟻たちが、泣き声ともつかぬ金属的な音を発して「キュンキュンキュン」と近づく気配を暗示させる展開がなかなかうまい。蟻塚と化した砂漠の巨大な穴に、毒ガス弾を撃ち込んで蟻の殲滅をはかったり、巣立った女王蜂を追って発見した新たな巣穴、ロサンゼルスの地下水道をジープで走り回ったり、火炎放射器部隊を投入したりと物語の後半は見せ場にことかかない。もっとも、最新技術のCG映像を見慣れた目には張りボテ蟻はチャチに映るかもしれないが、なにせ50年以上も前の作品でもあり、その辺を割り引いて見れば十分楽しめる古典SFの傑作である。
(2008/11/28)

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