正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

映画評のアクセスランキング

悲しみは空の彼方に

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

追いつめられて…
TIGER BAY

追いつめられて…
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1959年
イギリス
時間98分
監督J・リー・トンプソン
脚本ジョン・ホークスワース、シェリー・スミス
音楽ローリー・ジョンソン
出演ホルスト・ブッフホルツ、ジョン・ミルズ、ヘイリー・ミルズ、イヴォンヌ・ミッチェル

 「追いつめられて」といえば、アメリカ国防省ペンタゴンを舞台としたケヴィン・コスナーの映画がすぐ思いあたる。しかし、同じ題名のこの映画についてはあまり知られていないようだ。もっとも、同じなのは邦題だけで、原題はコスナー主演作が「NOWAYOUT」で本作が「TIGER BAY」と、ストーリーは全く別物だ。ただ、両方ともサスペンス映画という点では似ているものの緊迫感と感動度合いの密度ではだんぜん本作が上だろう。

 長い航海を終えて恋人の待つイギリスの港タイガーベイに帰ってきた青年(ホルスト・ブッフホルツ)が、浮き浮き気分で恋人の家へと向う場面から物語は始まる。しかし、心変わりしている女にとって青年の来訪は迷惑でしかない。その結果、口汚くののしられた青年は、女が取り出した拳銃を奪うはずみに彼女を射殺してしまう。さらに悪いことに、その一部始終をひとりの少女(ヘイリー・ミルズ)に見られていたのだ。少女を追って掴まえてはみたものの根は善良な青年に子供は殺せない。そればかりか言葉を交わすうちに自分を庇ってくれる少女に青年は友情さえ感じ始める。やがて事件は警察の知るところとなり担当警視(ジョン・ミルズ)が動き出すのだが……。こうして奇妙な友情を深めていくふたりと、犯人にせまる警視を絡めて物語は展開するが、何と言ってもこの映画の一番の見どころは少女役のH・ミルズの演技だろう。警視の質問を子供らしい憎めぬ嘘ではぐらかす場面など、可愛さと小憎らしさが入り混じるおとな顔負けの芝居が実に痛快だ。さらに、ここで警視を演じているJ・ミルズは、云わずと知れたイギリスの名優でありH・ミルズの父親なので、まさに親子の“演技対決”が楽しめるのもこの映画の魅力ではないだろうか。

 物語の終盤、青年を乗せた貨物船が出航する。領海内で何としても逮捕したい警視と、青年を逃がしたい少女と、一刻も早く領海外へ逃れたい青年の、刻々と時を刻む時間サスペンスが緊迫感をもりあげる。「ナバロンの要塞」の名匠J・リー・トンプソンが最後の最後まで予断を許さぬ展開でつなぎ、見事なオチで締めくくる感動作である。
(2008/12/21)

トップへ