正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

映画評のアクセスランキング

悲しみは空の彼方に

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

ミクロの決死圏
FANTASTIC VOYAGE

ミクロの決死圏
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1966年
アメリカ
時間100分
監督リチャード・フライシャー
脚本ハリー・クライナー
音楽レナード・ローゼンマン
出演スティーヴン・ボイド、ラクエル・ウエルチ、アーサー・ケネディ、エドモンド・オブライエン、ドナルド・プレザンス

 この映画は、当時、量産されていた巨大化した怪獣物とは反対に、縮小することで新たなアドベンチャー空間を切り開いたSF映画の古典的名作だ。縮小をモチーフとした作品は他にも「縮み行く人間」や「インナー・スペース」などいくつかあるが、本作を超える作品には今だお目にかからない。

 政府が招いた要人がテロに遭遇、脳に損傷を受ける。切開手術では危険なため、科学者たちをミクロ化して体内へ送り込み、内部から患部を治療することになる。という導入部に続き、軍の地下施設へ案内された主人公のスティーヴン・ボイドが、責任者である将軍のエドモンド・オブライエンから計画の全容を聞かされる。

 その内容はこうだ。主人公を含む5人の乗組員を潜水艇「プロテウス」ごと細菌大に縮小し、冬眠状態で眠らせてある患者の頚動脈に注射器を使って注入。血液の流れを利用して脳に受けた損傷箇所まで行き、レーザー銃で患部の血栓を治療する。帰路は静脈を下って患者の首筋から注射器による救出をはかる、というものだ。

 そのために設置された無数の小型レーダーが、処置台の患者の上半身を取り囲むようにせわしなく動き、潜水艇の位置を追っているカットが面白い。しかも、最長縮小時間の60分以内での行動制限が乗組員に危機また危機をもたらして、観客に手に汗を握らせるのだ。

 一歩間違えばチープな映像になるところを、手を抜くことなくキッチリと見せることで現実感たっぷりのミクロ世界を描き出すフライシャー演出が素晴らしい。体内潜入後のまるで宇宙を連想させる視覚効果は必見で、ことに、乗組員たちに襲いかかる怪物が、侵入してきた人間を病原体と認識した白血球や抗体、というアイデアも納得の娯楽作である。
(2009/02/03)

トップへ