正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

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悲しみは空の彼方に
IMITATION OF LIFE

悲しみは空の彼方に
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1959年
アメリカ
時間124分
監督ダグラス・サーク
脚本エリナー・グリフィン、アラン・スコット
音楽ジョセフ・ガーシェンソン、フランク・スキナー
出演ラナ・ターナー、サンドラ・ディー、ファニタ・ムーア、スーザン・コーナー、ジョン・ギャヴィン、トロイ・ドナヒュー

 この映画は、1934年に公開された『模倣の人生』のリメイク作である。原題が「Imitation of Life」であり、そのものズバリの題名だが、本作の題名は原題とは異なるものの、その情緒ある響きもまた捨てがたいのだ。

 夫を亡くし女手ひとつで娘を育てながら、女優を目指しているローラ(ラナ・ターナー)は、訪れたコニーアイランドの謝肉祭で娘スージーとはぐれ、必死で探すうちに黒人女性アニー(ファニタ・ムーア)と出会う。娘スージーが彼女の娘と仲良くなっていたことから、母親同士も意気投合。ローラは、白人の夫に捨てられ帰る家もないアニーたちを一晩だけ、と家に泊めるものの、そのまま一緒に暮らし始める……。というのが物語の発端だ。

 それから10年の歳月が流れ、女優として成功したローラは多忙な日々を送っている。娘スージー(サンドラ・ディー)と、アニーの娘サラ=ジェーン(スーザン・コーナー)も、今はもうすっかり年頃の娘だ。そんな彼女たちにも人生の試練がふりかかる。留守がちな母親にかまってもらえぬスージーは、母の恋人に熱を上げ、親子の溝を深めてしまうし、父親の血を受けて白い肌を持つサラ=ジェーンは、母親が黒人であることをひた隠し、白人として生きることに懸命だ。そしてその度に傷つき、自分を生んだ母親を憎む。

 物語はもちろんローラ母娘をメインに展開するが、深い余韻を残すのはサイド・ストーリー的に語られる黒人母娘のお話だ。母アニーと娘サラ=ジェーンの身辺に起きるドラマが黒人の悲哀を浮き彫りにする。中でも娘のサラ=ジェーンが、恋人に黒人の娘と知られて殴り倒される場面は哀切をきわめてやるせない。

 登場人物の心理をガッチリ掴むD・サークの演出はさすがで、それぞれが抱える悩みや苦しみをこちらの胸にストレートに投げ込んでくる語り口に酔わされる。メロドラマの巨匠といわれたダグラス・サークのハリウッド時代最後を飾る入魂の一作である。
(2009/03/18)

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