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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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映画は映画だ
MOVIE IS MOVIE

映画は映画だ
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2008年
韓国
時間113分
監督チャン・フン
脚本キム・ギドク、チャン・フン、オク・チンゴン、オー・セヨン
音楽ロー・ヒョンウー
出演ソ・ジソプ、カン・ジファン、ホン・スヒョン、コ・チャンソク、ソン・ヨンテ、チャン・ヒジン

オフィシャルサイト

 それがどうした、とでも言うかのごとく開き直りともとれる題名がまず人目を引く。そして映画が始まると、いきなり目に飛び込んでくるのがスクリーンに叩きつけるように現れるこの映画のタイトルだ。そのタイトルが暗示するごとくこの映画は、ふたりの熱い男の物語だ。

 男はイ・ガンペ(ソ・ジソブ)、映画俳優になりたかったヤクザだ。そしてもうひとりはチャン・スタ(カン・ジファン)、ヤクザより暴力的な映画俳優である。この二人がある日、同じ高級クラブで偶然出会う。「決めポーズもしょせんは演技」と役者を見下すガンペと、そんなヤグザを少しも恐れぬ高慢チキな俳優スタ。反発し合いながらも心の隅で互いに認め合うふたり……。という構図はいささか定石的だが、俳優スタに手を出そうとした手下を容赦なく殴り倒すヤクザを演じるS・ジソブが寡黙な中にも激しい気迫をみなぎらせて魅力的だ。対するK・ジファンも、ジソブが裏社会を象徴す黒スーツで全身を包むのとは対照的に、真白いスーツで身を固め、カリスマ性をにじませながら感情的で直情的な主人公を激しく演じて遜色がない。

 物語は、スタが出演する映画の撮影現場と、カンベが組するヤクザ内部の抗争、それに二人の男たちに色どりを添える女性を絡めて展開する。撮影現場では、監督のリアル演出に応えようとしたスタが、相手男優を本気で殴って怪我を負わせる。さらにこの後も怪我人を出し、もはやスタの相手役さえいなくなる状況が描かれる。そこで役者願望のガンペがスタの相手を務めることになるのだが、ナマで殴り合う撮影シーンは痛々しさが先行して見ていて辛い。

 終盤の泥まみれの壮絶な殴り合いは、男たちの白と黒とのスーツも泥にまみれて色もけし飛び、ふたりの激突の痛みが「映画」を超えて客席に届く迫力だ。“動”と“静”との違いはあるが、そこには往年のフランス映画「さらば友よ」でアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンが見せた粋な男たちの友情の絆と、どこか重なって見えた気がした。
(2009/03/20)

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