正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

個別映画評

ICHI

ICHI
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2008年
日本
時間120分
監督曽利文彦
脚本浅野妙子
音楽リサ・ジェラルド、マイケル・エドワーズ
出演綾瀬はるか、大沢たかお、中村獅童、窪塚洋介、利重剛、佐田真由美、杉本哲太

オフィシャルサイト

 勝新太郎によって国民的ヒーローとなった異色のキャラクター「座頭市」は、北野武監督の同名作品でその名を一躍世界的なものにしたが、今回は「ピンポン」の曽根文彦監督が、今まさに旬の女優を使い女性版“ICHI”として装いも新たに甦らせたのが本作だ。

 物語は、盲目の旅芸人で居合い抜きの達人市(綾瀬はるか)が、旅の途中でチンピラたちに絡まれていると、ひとりの浪人、藤平十馬(大沢たかお)が助けに入る。だが何故か刀が抜けずにもたつく十馬をよそに、市の仕仕込み杖が宙を舞い、チンピラどもを瞬時にしてたたき斬ってしまう。

 こうして市と十馬は出会うが、ふたりにはそれぞれ悲しい過去があり、話の進展と共にその過去が明かされることになると同時に、お互いの心に芽生え始めるほのかな想いもまた描かれていく。

 やがてふたりはとある宿場町に辿りつく。だがそこには町を仕切る白河組二代目虎次(窪塚洋介)と、無法者集団を率いる万鬼(中村獅童)一味との抗争が待ち受けていて、市も十馬もその渦中に巻き込まれていくことになる……。
 
 というのが大まかなストーリーだが、自分に逆手居合い斬りを教えてくれた盲目の男をさがす主人公と、子供のころのトラウマで刀が抜けぬ侍、という組み合わせがどうも面白味がない。まして鞘に接着剤でも流し込んだかのように、なかなか刀を抜かぬ助っ人には観客の不満も溜まるばかりだ。
 
 さらに、ゆったりと間合いを持たせた構成が“静謐感”というより“間延び”に感じられるのもザンネンだ。市が見せるアクションシーンの数々はスローモーションを多用して緩急を付け、躍動感をとらえた映像は見応えがある。それにしても、売れっ子女優を汚し切れなかった演出に悔いが残る。
(2009/05/02)

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