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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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黒い絨氈
THE NAKED JUNGLE

黒い絨氈
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1954年
アメリカ
時間95分
監督バイロン・ハスキン
脚本フィリップ・ヨーダン、ロナルド・マクドゥガル
音楽ダニエル・アンフィシアトロフ
出演チャールトン・ヘストン、エリノア・パーカー、エイブラハム・ソファー、ウィリアム・コンラッド

 古典SFの傑作「宇宙戦争」は、バイロン・ハスキンの代表作として知られるが、本作もまた“パニック映画の草分け”的存在として記憶されていい作品ではないだろうか。それは本作が、蟻の大群と人間の戦いを描く物語だからである。               

 原題は「THE NAKED JUNGLE」(裸のジャングル)で、蟻に食いつくされて裸になっていくジャングルを指すが、森を侵食する蟻の形態を表現した邦題が秀逸で、題名を目にしただけで半世紀たった今でも、当時の記憶が蘇るほどだ。それにしても最近はカタナ優先の邦題が目立ち、さみしいかぎりだ。
 
 主人公を演じるのは、役者としてまだ駆け出しのチャールトン・ヘストンである。舞台は南米アマゾン川上流の開拓地。アメリカから19歳でこの地へ渡ってきた主人公は今や立派な大地主だ。そこへ代理結婚をして、まだ見ぬ夫ヘストンの元へはるばる嫁いで来るのがヒロインのエリノア・パーカーという訳だ。
 
 物語の前半は、花嫁を迎え入れたものの、過去に結婚歴のある新妻が気に入らず苦悩するヘストンと、馴れぬ地でとまどう花嫁エリノアの葛藤を織り込みながら展開する。だが、ここまではありきたりのお話で、一向に蟻軍団は登場せず、観客も肩すかしを食わされた形だが、そこはさすがにハスキン演出、新米夫婦のゴタゴタを歯切れよくさばいて飽きさせない。
 
 そしていよいよ「黒い絨氈」の登場となる。“黒い絨氈”とは“マラブンタ”と呼ばれる殺人蟻のことで、山を覆い隠すほどのおびただしい蟻の集団を「絨氈」に見立てた邦題の由来でもある。一匹では小さな“蟻”でも大群となって押し寄せてくると相当な恐怖の対象となるもので、ここに人間VSマラブンタの戦いがはじまることになる。  

 CG映像で目の肥えた現代の観客にはチープに映るかも知れないが、往年の映画ファンにとっては、そのチープさがまた、たまらない魅力でもあるようだ。
(2009/05/09)

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