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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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荒野の七人
THE MAGNIFICENT SEVEN

荒野の七人
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1960年
アメリカ
時間128分
監督ジョン・スタージェス
脚本ウィリアム・ロバーツ、ウォルター・バーンスタイン
音楽エルマー・バーンスタイン
出演ユル・ブリナー、スティーヴ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ホルスト・ブッフホルツ

 いわずと知れた黒澤明の傑作「七人の侍」の西部劇版リメイクである。そしてこちらも公開当時は世界中で大ヒットした西部劇の快作だ。オリジナル版と比べる意見が、今もってかまびすしいが、もはやこの二作品は比べるべきでない別もの、として捉えるのが自然だ。なぜなら、もはやれぞれが映画ファンの熱い支持を得た名品であり、比較すること自体に意味があるとは思えないから だ。

 それはこの二作が、同じひとつの樽から生まれた酒に等しく、そこで精選醸造された「七人の侍」がコクと深みの“日本酒”なら、ひと手間加えて着色した「荒野の七人」はさしずめ炭酸風味の“シャンペン”というところか。ただ、どちらもスッキリ酔わせてくれる名酒にかわりなく、それぞれの“酔い心地”を楽しめばいいのだと思う。

 余談はさておき本題に入ろう。名匠J・スタージェスが本家の「七人の侍」を巧みに換骨奪胎して生み出した本作は、まぎれもなく西部劇の傑作といえる。物語は、収穫期になると決まって野盗に襲われるメキシコ寒村の農民たちが、自衛のために雇ったガンマン7人の力を借りて襲いくる野盗に立ち向かうというものだが、ここではアクション映画に定評のある監督スタージェスがウエスタンのエッセンスをうまく絡めて胸のすく西部劇の快作に仕上げている。

 実はこの映画にはもうひとつの側面もあって、当時まだ名の売れていなかったS・マックイーンをはじめとするガンマン役の俳優たちを、それぞれスターダムに押し上げたという記念碑的一面も持っているのだ。そして何より、ここで忘れてならないのが、やはり音楽を担当したエルマー・バーンスタインだろう。全編に亘って物語を盛り上げる彼の歯切れのいい旋律は、耳にするたびにこの映画の名場面を思い出させるばかりか、今もってCM等でも使われるほどポピュラーな名曲として残っているからである。
 リメイクがリメイクを超えて世界にはばたき、けっしてオリジナルに劣らぬことを証明してみせた堂々たる西部劇である。
(2009/05/30)

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