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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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血と怒りの河
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1968年
アメリカ
時間113分
監督シルヴィオ・ナリッツァーノ
脚本ロナルド・M・コーエン、ミード・ロバーツ
音楽マノス・ハジダキス
出演テレンス・スタンプ、ジョアンナ・ペティット、カール・マルデン、リカルド・モンタルバン、サリー・カークランド

 ウイリアム・ワイラーの「コレクター」では蝶の異常な収集家、「スーパーマンU/冒険篇」では悪の異星人ゾッド将軍など、異色なキャラクターを得意とするイギリス人俳優T・スタンプの、これは若く初々しい姿が魅力の好編だ。

 主人公は幼くして両親を殺され、メキシコの盗賊オルテガ(リカルド・モンタルバン)に育てられたアスール(テレンス・スタンプ)と呼ばれるアメリカ青年だ。アスールとはスペイン語で“ブルー”を指し原題名でもあるが、主人公を演じるスタンプの憂いを秘めた“青い目”とも重なるところも意味深い。

 4人の息子を持つオルテガはわが子同様にアスールを扱う。だが、幼い日のしあわせな記憶が残るアスールは他の息子たちと違って根っからの盗賊にはなり切れない。

 ある日、一味が襲ったテキサスの開拓村で、アスールは娘を犯そうとしているオルテガの息子を射殺する。だが、逃亡のさい自らも開拓民の銃弾を受けて重傷を負い、助けた娘ジョアンヌ(ジョアンナ・ペティット)とその父である医師ドク(カール・マルデン)の家にかくまわれて治療を受ける、というのが前半のお話だ。

 こうして医師一家と暮らしはじめたアスールは、あたたかく接してくれる父娘に次第に心を開き、名も本来の“ブルー”と改め平穏な日々を過ごしている。だが、そんなある時、再びオルテガがブルーたちの前に現れる……。

 育ての親や、かっての仲間たちとの対立を通して次第に本来の自分を取り戻していく青年の姿が、娘ジョアンナとの恋をからめて描かれていくが、広大な空や流れる雲など自然を捉えたカメラが見事で、そのためそこに展開するドラマが瑞々しく、少しも古さを感じさせないのだ。それは、かの西部劇名作「シェーン」を見た印象にも近い。

 主人公に深くかかわる父と娘K・マルデン、J・ベティットの、ピタリと息の合った演技も素晴らしいが、なによりもこの映画を魅力的にしているのは、主演のT・スタンプが醸し出す“貴公子然とした西部男”の匂いだろう。メキシカンとして成長し、仕草も風情もメキシコ風だが、少しずつテキサス男に戻っていく主人公を演じるスタンプが実にいい。
(2009/07/21)

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