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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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チェンジリング
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チェンジリング
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2008年
アメリカ
時間142分
監督クリント・イーストウッド
脚本J・マイケル・ストラジンスキー
音楽クリント・イーストウッド
出演アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン、コルム・フィオール、ジェイソン・バトラー・ハーナー

 題名の「チェンジリング」とは“取り替え子”という意味。ヨーロッパの民話では、妖精が、かわいい子をさらう代わりに置いていく醜い子、という意味もあるらしい。

 そしてこの映画は、1928年に実際にロサンゼルスで起きた少年の失踪事件を基に、監督C・イーストウッドが紡ぐ異色のミステリー・ドラマだ。

 主人公は9歳の息子ウォルターと暮らすシングルマザーのクリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)。

 ある日、電話会社に勤めるクリスティンが仕事を終えて帰宅すると、息子の姿がどこにも見当たらない。彼女はすぐさま警察に通報。自らも必死に探すが手掛かり一つ掴めない。

 そして5ヶ月後、ウォルターがイリノイ州で発見される。だが、久しぶりに見る我が子は、背丈も顔も全く違う別人にしかクリスティンには見えなかったが、詰めかけた報道陣を前にロス市警本部長(コルム・フィオール)はキッパリと彼女に言い切る。「これがあなたの息子だ」と……。さらにその子もまた、自分がウォルターだと名乗ってはばからない。                        

 強引な警察の説得に負け、その子を我が家に連れて帰るものの、クリスティンの不安はつのるばかりだ。

 ここには「トゥームレイダー」や「ウォンテッド」のかっこいいタフなアンジーはいない。いるのは、たった一人で警察に立ち向かう“強い母”のA・ジョリーだ。だがその姿はあまりにも華奢でかぼそく頼りない。アカデミー賞主演女優賞にノミネートの原点がここにある。やがて、一つの猟奇事件が発覚。物語は意外な展開を見せ始める……。

 ロス市民の上に君臨して権力を振りまわす警察の、自らの保身のための“やりたい放題”ぶりが空恐ろしい。自国の過去の汚点をあばくイーストウッドの語り口は淡々として無駄がないばかりか、まるで時代を切り取るジグゾーパズルのように、綿密に考証された建造物や小道具類を、巧みにドラマに組み込んでいく。再現されるロスの街並みが素晴らしい。まさに、“実話の重み”に裏打ちされた見応えある一編だ。
(2009/07/31)

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