正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

個別映画評

96時間
TAKEN

96時間
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2008年
フランス
時間93分
監督ピエール・モレル
脚本リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
音楽ナサニエル・メカリー
出演リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、リーランド・オーサー、ジョン・グライス、デヴィッド・ウォーショフスキー

オフィシャルサイト

 この映画の主役を務めるリーアム・ニーソンは不思議な役者だ。その、彫りの深いシンコクそうな顔を、まるでトレードマークに でもしているようにいつも同じだ。それでいてスーパーヒーロー「ダークマン」と、当たり役ともいえるオスカー・シンドラーを演じ分けてしまうのだから恐れ入る。

 元CIA工作員ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)は、任務に追われて家族を顧みず、離婚して今は孤独なひとり身だ。だが、前妻と暮らす娘のキム(マギー・グレイス)との絆だけは大切にしてきた。ところが、友だちとパリ旅行に出かけたキムから、ある日突然、彼の携帯に電話が掛ってくる。宿泊先のホテルで友だちがさらわれ、自分の身も危ないというのだ。ブライアンは娘に身を隠すよう指示するものの、携帯を通して聞こえてくるのは誘拐現場の生々しい音声だ。そして、これを最後にキムの行方はわからなくなる……。
 かくて、“娘を助けるためならエッフェル塔でも壊してみせる”と豪語して、悪党たちの根城に単身飛び込む、父親ブライアンの、娘奪還劇が始まるのである。

 物語の筋立てはきわめてシンプルだ。さらわれた娘をさがす父親が、誘拐にかかわる悪党どもをひとり、また一人とあばき出し、容赦なくブッ潰しながら娘の影を追うのである。これこそまさに、深刻顔のニーソンに“打って付け”の役どころ、といえるのだ。観客は父親ブライアンに何の迷いもなく感情移入できるし、父親の一味に加える鉄拳制裁が容赦なければ容赦ないほど、観客の喝采も大きくなっていく計算だ。そしてもう一つの成功の要因が“タイムリミット”の設定にあることは言を待たない。このことがストーリーにほどよい緊迫感とスピード感をもたらし、見る者の耳目を惹きつける。うまい仕掛けである。

 最近の映画は2時間を超えるものが多いが、長ければいいというものでは決してない。本作は93分と短めだが、シンプルな構成と豊かな味付けこそ、おいしい映画の調理法だろう。
(2009/08/26)

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