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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ソルジャーブルー
SOLDIER BLUE

ソルジャーブルー
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1970年
アメリカ
時間112分
監督ラルフ・ネルソン
脚本ジョン・ゲイ
音楽ロイ・バッド
出演キャンディス・バーゲン、ピーター・ストラウス、ドナルド・プレザンス、ジョン・アンダーソン

 “西部劇の神様”と言われたハリウッドの巨匠ジョン・フォード。彼の作品にはよく騎兵隊が登場した。そしてその“カタキ役”として位置づけられていたのが先住民族である“インディアン”だった。当然のことながら騎兵隊は“正義の戦士”であり、インディアンは“悪の権化”として扱われた。かくてハリウッドは、長いあいだ彼らインディアンを無知で野蛮で凶暴な存在として描き続けたのだった。この映画が現れるまでは……。

 物語は、主人公クレスタ(キャンディス・バーゲン)が騎兵隊の護衛で婚約者の待つ砦へ向かう場面から始まる。
 ところが、馬車が給料を運んでいたため、待ち伏せしていたシャイアン族の襲撃を受け、隊員は皆殺しにされてしまう。“インディアンは紙幣は狙わぬ”とタカをくくる兵たちの予想に反し、彼らもまた、銃を買うカネが必要だったのだ。
 そんな中、辛くも生き延びたのは、斥候に出ていた兵士ホーナス(ピーター・ストラウス)と、主人公クレスタの二人だ。
 ストーリーの大半は、このふたりが荒野を旅する「ロードムービー」スタイルで進行する。やがてクレスタが、過去にシャイアン族に拉致され2年ほど酋長の“まだら狼”と暮らした経験があり、インディアンへの偏見のない自由な気風の持ち主であることが示される。一方、父親をインディアンに殺されたホーナスには、彼らに対する偏見と強い復讐心があることも分かってくる。このふたりの、インディアンに対する意見の食い違いが物語の構成要因となっているのだが、R・ネルソンは、それらをまるでさわやかな青春ドラマのようにのびやかに描いていく。そしてこの部分が、終盤の凄惨な殺戮場面の“緩和剤”的役割として効いてくるのだ。ラストの騎兵隊によるインディアン部落の襲撃シーンは、目を覆いたくなる残酷さで見る者に迫る。殺戮に狂喜する白人兵たちに、愕然と立ち尽くす兵士ホーナスの姿が印象的だ。

 公開当時は相当ショッキングに見えた場面も、現代のショック映像を見慣れた眼にはそうでもないかも知れないが、パフィ・セント・マリーが歌う主題曲「ソルジャーブルー」(軍服の青から付けられた兵士の俗称)は、時代を超えて観客の胸を打つだろうし、何よりもこの映画が西部劇の流れを変えた記念すべき作品であることは間違いないだろう。
(2009/09/02)

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