正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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7つの贈り物
SEVEN POUNDS

7つの贈り物
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2008年
アメリカ
時間123分
監督ガブリエレ・ムッチーノ
脚本グラント・ニーポート
音楽アンジェロ・ミィリ
出演ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、マイケル・イーリー、バリー・ペッパー、ウディ・ハレルソン

オフィシャルサイト

 悲痛な表情で受話器を握る男の顔面アップで物語は始まる。かけている電話先は119番だ。「どうかしましたか?」との問いかけに、自殺者がいると答えた男は意外にも、それは自分だと告白する。なんともミステリアスな開幕である。そして、“神は7日で世界を創ったが、僕は7秒で自分の世界を壊した”という男のモノローグにつづき、男の過去がフラッュバックされていく……。

 その男、ベン・トーマス(ウィル・スミス)は、過去のある事件によって心に負った傷を抱えながら生きている身だ。今はその悲しい過去を清算すべく、自ら選んだ7人の人間に、ある“贈り物”を計画している。
 国税庁の職員でもあるベンは、職場のデータで得た情報を元に候補者を絞り込み、正体を隠して接触すると、その当人が“贈り物”にふさわしい人物かどうか、を見極める行為を続けていく。

  そしてこの過程で、彼は運命の女性エミリー・ポーサ(ロザリオ・ドーソン)と出会うことになる。彼女は生まれつき心臓に障害があり移植を希望しているが、特殊な血液型のためドナーが見つからずにいたのだ。
 題名に「7つの…」と銘打ちながら、最も時間をさいて描かれるのは、主人公ベンと、ヒロインであるエミリーとの、ほのかな恋の顛末である。これがほとんどドラマの中核をなしていて、残るいくつかの“贈り物”エピソードについては、まったく触れられないものもあり、疑問に思うところでもある。

 ベンの過去に、いったい何があったのか?彼が計画している“贈り物”とは何なのか?これらの謎が伏せられたまま物語は進む。したがって主人公の行動目的が不明確な前半の展開は、たぶん観客には退屈だ。
 この、“伏せる”演出手法は、この作品の驚愕のラストへつなぐ、作り手側の会心の一手だったのだろうが、見る側にとっては、ありがた迷惑でしかなかったようだ。

 張られた伏線が明かされていく中盤以降は、物語としての興味を持ち直すものの、アメリカの短編作家オー・ヘンリーの名作「賢者の贈り物」によく似たプロットながら、こちらは、見る者の気持ちを悩ませずにはおかない一編だ。
(2009/09/08)

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