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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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暗くなるまで待って
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暗くなるまで待って
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1967年
アメリカ
時間109分
監督テレンス・ヤング
脚本ロバート・ハワード・カリントン、ジェーン=ハワード・カリントン
音楽ヘンリー・マンシーニ
出演オードリー・ヘプバーン、アラン・アーキン、リチャード・クレンナ、エフレム・ジンバリスト・Jr、サマンサ・ジョーンズ

 “永遠の妖精”と呼ばれたオードリー・ヘプバーンは、その生涯で30本近くの映画に出演している。だが、彼女が持つ清楚なイメージの為か、いわゆる“サスペンス物”への出演作は意外と少ない。あるのは、スタンリー・ドーネンの垢ぬけたサスペンス・アクション「シャレード」と、活劇映画がお得意のテレンス・ヤングの手になる本作の2本だけだ。しかもこの2本、どちらも甲乙つけがたいほどの良作だ。

 ことの始まりは、夫サム(エフレム・ジンバリスト・Jr)が、空港で見知らぬ若い女性から預かり、持ち帰った一体のオルゴール人形だった。ところがこの人形には、あろうことか大量のヘロインが縫い込まれていたのである。
 ある日、盲目の妻スージー(オードリー・ヘプバーン)が外出先からアパートに帰ると、室内に人の気配を感じ取る。果たしてそこには、ヘロインを取り戻すべく忍び込んだ、得体の知れぬ3人の男たちが息を殺してひそんでいたのだ。男たちはスージーが目が見えぬことをいいことに、夫サムの友人や警官になりすまして彼女に近ずき、入れ替わり、立ち替わり、部屋を訪れては人形のありかを探りはじめる……。

 もともと舞台劇であるこの映画は、登場する主要人物が6人だけ、というのもきわめて演劇的ながら、状況設定も主人公が住む半地下状のアパートの一室、というこれまた限定された空間で物語は展開する。さらにその部屋の窓の高さに道路が見渡せ、ブラインド越しに外と繋がる室内構造など、舞台劇特有の細かな仕掛けが生かされていてたのしめる。

 そして終盤、男たちの正体に気付いたスージーが、部屋の明かりを次々に破壊し、自分に有利な暗闇をつくると、必死に身を守って闘うハラハラドキドキの緊迫場面へと転じていくのだ。

 目の見えぬヒロインに扮するヘプバーンの熱演も見ものだが、万事に抜け目のない殺し屋ロート役のアラン・アーキンが、ジワジワと主人公スージーを追い詰めていくさまは、不気味で異様で強烈だ。黒ずくめの殺し屋ロートの不敵な姿は、この映画のタイトルとともに観た人の記憶の中に残されていくだろう。
(2009/09/20)

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