正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

個別映画評

36時間
36 HOURS

ネタばれ注意

36時間
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1964年
アメリカ
時間116分
監督ジョージ・シートン
脚本ジョージ・シートン
音楽ディミトリ・ティオムキン
出演ジェームズ・ガーナー、ロッド・テイラー、エヴァ・マリー・セイント、ウェルナー・ピータース

 近頃は米TVドラマ「24」や、劇場映画「96時間」など、時間をタイトルにした作品をよく目にするが、さしずめ本作は、そんな時間テーマの草分けともいえる作品、と言っていいだろう。しかも土台となった原作が、「南から来た男」など“奇妙な味”が持ち味の異色作家ロアルド・ダールとくれば、見る前から奇抜なストーリー展開が期待できるが、おそらく本作は、そんなダールファンの気持ちを裏切らないだろう。

 第二次大戦末期、連合軍司令部のパイク少佐(ジェームズ・ガーナー)は、ドイツ軍の動向を探るために向かったリスボンのレストランで、不覚にも毒を盛られて意識を失う。気がつくと傍らに、主治医の軍医ゲルバー少佐(ロッド・テイラー)と、看護婦のアンナ(エヴァ・マリー・セイント)が付き添っている。そこでパイクは、ナチス政権が6年前に崩壊したことや、自分が記憶喪失症患者としてこのアメリカ陸軍病院で療養中であることなどを、ゲルバー軍医から聞かされ、愕然とする。一切身に覚えのないパイクは混乱するばかりだが、弱まった視力と、鏡で見る白髪まじりの頭髪を見るにつけ、6年の歳月の流れを信じない訳にはいかなくなっていく。

 ところがこれこそ、侵攻間近な連合軍の上陸予定地を知りたいドイツ軍司令部が、36時間のタイムリミットを付けて軍医ゲルバーに命じた、大がかりなトリックだったのである。受け入れ難い現実に戸惑いながらも、少しずつ現状を認めはじめる主人公が、ノルマンディ上陸作戦を目前にして軍医ゲルバーとの雑談の中で口をすべらしそうになるくだりなど、なかなかスリリングだ。

 今でこそ、仕掛けたワナでタレントを引っかける「ドッキリ」演出をよく見かけるが、当時はほとんどこの手の番組はなく、それだけに、この映画のプロットが斬新に見えたものだった。しかし、今見てみると、「ドッキリ」を見慣れた目にはそこまで新鮮には映らないものの、やはり映画ならではの手の込んだ仕掛けはおもしろく、今でも十分楽しめるスパイ・スリラーの一編である。
(2009/09/26)

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