正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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Jocasi

個別映画評

ある公爵夫人の生涯
THE DUCHESS

ある公爵夫人の生涯
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2008年
イギリス/イタリア/フランス
時間110分
監督ソウル・ディブ
脚本ソウル・ディブ、ジェフリー・ハッチャー、アナス・トーマス・イェンセン
音楽レイチェル・ポートマン
出演キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、シャーロット・ランプリング、ドミニク・クーパー、ヘイリー・アトウェル

オフィシャルサイト

 洋の東西を問わず、権力の座にある男たちが一様に望んだのは、その権力の継承である“家系の存続”だった。そしてそんな男たちの“後継者願望”の影には、女たちの涙と嫉妬と裏切りの歴史が、表裏一体となって刻まれていたようだ。

 この物語の主人公ジョージアナ・スペンサーは、故ダイアナ妃の祖先にあたる人物であり、天性の美貌と知性と、たぐい稀なるファッションセンスで、当時の英国を賑わせた発展的女性だったようだ。そして彼女が生きた時代こそ、まさにそんな世界だったのだろうと思われる。

 18世紀後半のイギリス。スペンサー家の令嬢ジョージアナ(キーラ・ナイトレイ)は、17才にして世界有数の名門貴族、デヴォンシャー家に嫁ぐことになる。当然、甘い結婚生活を夢見ていたジョージアナだが、夫デヴォンシャー公爵(レイフ・ファインズ)の興味は、世継ぎの“男児誕生”にしかなく、彼女が授かる娘たちに、彼は見向きもしなかった。不幸な結婚生活に反発するかのごとく、ジョージアナは華やかな社交界に足を踏み入れていく。美しく聡明な彼女は、たちまち貴族社界のカリスマとなるものの、夫デヴォンシャー公爵との仲は冷えていくばかりだ。そんな時、政治家を目指して野心に燃える青年チャールズ・グレイ(ドミニク・クーパー)が彼女の前に現れる。やがてジョージアナは、若く行動的なチャールズに惹かれはじめ、次第に許されぬ恋に落ちていくことに……。

 この映画のヒロインを演じるK・ナイトレイは、コスチューム・プレイが実によく似合う女優だ。その端正な顔立ちは、悲劇のヒロイン、ダイアナ妃にも重なるし、身に付けるコスチュームはどれも、名画を飾る額縁にも似て、彼女の輝きを際立たせては光らせる。これは、本作品でアカデミー賞衣装デザイン賞に輝いたマイケル・オコナーの功績であり、それはそのまま観客の目を楽しませる至福の時間ともなっている。

 往々にして、この手の物語は長尺になりがちだが、2時間足らずにまとめたのはたぶん監督の手腕だろう。ただ惜しまれるのは、受け継ぐ家系を決して絶やせぬであろう夫デヴォンシャーの苦悩が、まったく描かれていないことである。もしこの点が時間収めの為のカット部分だとしたら皮肉だが、それでも十分見応えある力作には違いない。
(2009/10/26)

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