正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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カナディアン・エクスプレス
NARROW MARGIN

カナディアン・エクスプレス
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1990年
アメリカ
時間97分
監督ピーター・ハイアムズ
脚本ピーター・ハイアムズ
音楽ブルース・ブロートン
出演アン・アーチャー、ジーン・ハックマン、ジェームズ・B・シッキング、J・T・ウォルシュ、スーザン・ホーガン

 列車を舞台にしたサスペンス映画には「大陸横断超特急」や「カサンドラ・クロス」、古いところではA・ヒッチコックの「バルカン超特急」などが思いあたるが、本作は、これらの作品より知名度は低いものの、“面白さ”という点では決してひけをとらないお薦めの一本だ。

 組織がらみの殺人現場を目撃した女性キャロル・ハニカット(アン・アーチャー)が人里はなれたロッキーの山小屋に身を隠しているという情報をつかんだ検事補のコールフィールド(ジーン・ハックマン)は、その女性に事件の真相を証言させるため山小屋を訪れる。

 ところが、女性の口を封じたい一味の殺し屋が早くもヘリで飛来し、山小屋に猛烈な銃撃をしかけてくる。からくもその場をのがれた二人が麓の駅に停車中の列車内に逃げ込むと、追ってきた殺し屋ふたりも乗り込んでくる。というパンチの効いた序盤から物語は急ピッチで展開する。

 やがて、ロスへ向けてふたりを乗せたカナディアン・エクスプレスが走り出すと、殺し屋たちも動き出し、片っ端からコンパートメントを覗いてはキャロルの姿を捜し始める。窮地に立たされたふたりはついには列車の外側にぶら下がるハメにおちいるなど、列車活劇特有の見せ場をキチンと織り込み、停車駅での銃撃戦や、爆走する列車の屋根上での格闘までたっぷり見せて、ハイアムズ演出はそつがない。さらにはこの映画、敵か味方か判断つかぬ怪しげな男女まで登場させると、ひたすらクライマックスへ向けて突っ走るのだから、面白くないわけがないのだ。

 本作は元々、リチャード・フライシャーの日本未公開作「その女を殺せ」のリメイクらしいが、モノクロだったオリジナル版と違い、カラーで捉えたカナダの大自然が素晴らしく、森林地帯を走る列車の俯瞰図など、なかなか美しい。ましてやその列車の屋根の上で、くんずほぐれつ闘う男たちのさまは、見ていて一種の清々しささえ感じさせずにはおかない。このころすでに老境にあった個性派俳優G・ハックマンの、からだを張った熱演も見ものの痛快作である。
(2009/10/24)

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