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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

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点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1984年
アメリカ
時間86分
監督J・ラリー・キャロル
脚本ティム・カーネン
音楽ティム・カーネン
出演藤岡弘、ジャネット・ジュリアン、チャールズ・ランプキン、ジョン・カルヴィン、ロバート・キノ

 現代武道や武術に精通する俳優、藤岡弘がその特性を生かし、アメリカ映画で「サムライ」を演じた異色作だ。タイトルからしていかにも“安物SF”の匂いがしないでもないが、けっしてそうではない。この映画は1986年のパリ国際ファンタスティック&SF映画祭で批評家賞を受賞したレッキとしたファンタジーSFなのだ。

 オープニングの舞台となるのは1522年の日本である。雪をかぶった山中で戦国武将のタガ・ヨシミツ(藤岡弘、)が、敵に捕まった愛妻を助けようとするものの、目前でその妻を殺され、自らも矢を受けて崖下の湖水に落ちる。
 開巻から、セリフも衣装もまるで日本のチャンバラ映画のようだが、物語はここから一気に400年後の現代に飛び、冷凍状態で発見された「サムライ」がアメリカの研究施設に送られてよみがえる、という本題に入っていく。

 施設のリチャーズ医師(ジョン・カルヴィン)の手でロサンゼルスに蘇ったヨシミツは、ある夜、刀を盗みに忍び込んだ所員を一刀のもとに切り伏せて研究所から逃亡。その翌日、チンピラたちにからまれる老人に出会うと、そこでも、アッと言う間に一味をタタッ切って老人を助け出す。チンピラたちは復讐をこころみるが、ヨシミツの前にあっけなく切られてしまう。言葉少なく落ち着き払ったサムライが、バイクで轟音をたてながら走り回り、銃やナイフで挑んでくるヤンキーたちを、バッタバッタと切り倒すさまは痛快というほかはない。

 殺人犯として警察に追われる身となったヨシミツは、唯一の理解者である女性記者クリス・ウエルズ(ジャネット・ジュリアン)と共に白馬で逃げる。それを追う警察。空にはヘリが飛び、山道にはパトカーが走る。そんな中、ヨシミツの脳裏には400年前の出来事がまるで昨日のことのようによみがえる……。

 過去と現実が重なり合って同じ経過をたどる終盤は、この手のSFには珍しくほのかなペーソスさえにじませる。この映画が忘れがたいのは、アメリカ側スタッフの「サムライ」に抱く“畏敬の念”が垣間見えるところもそうだが、やはり藤岡弘が威厳と風格をにじませて創造したサムライ“ヨシミツ”の不可思議な魅力につきるようだ。
(2009/11/12)

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