正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
映画評の続きを読む

映画評のアクセスランキング

風とライオン

トゥルーライズ

正統派映画評!『映画開拓史』点数の数え方

点数の数え方

正統派映画評!『映画開拓史』のスポンサー

Jocasi

個別映画評

レスラー
THE WRESTLER

レスラー
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2008年
アメリカ
時間109分
監督ダーレン・アロノフスキー
脚本ロバート・シーゲル
音楽クリント・マンセル
出演ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド、マーク・マーゴリス、トッド・バリー

オフィシャルサイト

 プロレスラーとしての盛りを過ぎた主人公、その名も“ザ・ラム”(牡羊)と呼ばれて今なおマットに上がるこれはそんなの男の物語だ。80年代にトップ・レスラーだった彼も、今では試合中といえども補聴器が欠かせず、スーパーでのバイトもまた生活の一部だ。そんな落ち目のレスラーを、哀愁をおびた背中で演じたミッキー・ロークが、見事ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を射止めたのがこの作品である。

 ひとたび興行のお呼びがかかれば全米どこへでも向かうランディ“ザ・ラム”ロビンソン(ミッキー・ローク)は、今日もドサ廻り興行に出場。観客のヤンヤの喝采をあびていた。だが痛み止めに使いすぎたステロイドの副作用から心臓発作を起こして入院。辛くも一命は取りとめるものの、医者から引退勧告を受けてしまう。馴染みのストリッパー、キャシディ(マリサ・トメイ)にそのことを打ち明けたランディは、彼女の助言で長年逢ってない娘ステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に会いに行く。だが娘の態度は冷たく、巡業に明けくれて家庭を顧みなかった父を娘は頑として許さない。たったったひとりの身内である娘に罵倒され、心を寄せるキャシディにも去られ、身も心もボロボロとなった落ち目のレスラーの日常が、ここに淡々と綴られていく……。

 ルール破りの“乱闘”と“流血”が売り物のプロレスは、ショー的要素が多分にあるが、本編のレスラーたちはそのものズバリ、善、悪玉の役回りはもとより、小道具の使い方から乱闘と流血まで段取りして試合に臨む。これには驚きで、タブー視されてきたプロレスの舞台裏をさらけ出す格好だ。さらに、試合中も相手を気遣い、試合後の控室にはお互いの労をねぎらうレスラーたちの姿が……。そこにリング上の険しさは微塵もなく、あるのは分別ある男たちのやさしさだけだ。レスラーたちの悲哀が胸を打つ。

 ただザンネンなのは、主人公と娘との確執や、ヒロインとの行く末が読めてしまうことだが、からだを張ったM・ロークの力演と、抑制の効いたM・トメイの熱演は確かに見もの。それがこの映画に54もの賞を与えたのだろうことは想像に難くない。
(2010/01/19)

トップへ