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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
Män som hatar kvinnor

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2009年
スウェーデン/デンマーク/ドイツ
時間153分
監督ニールス・アルデン・オプレヴ
脚本ニコライ・アーセル、ラスマス・ヘイスターバング
音楽ヤコブ・グロート
出演ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、スヴェン=ベルティル・タウベ、イングヴァル・ヒルドヴァル、レナ・エンドレ

オフィシャルサイト

 スウェーデン発の傑作ミステリー3部作の中の、まずその第1作目の映画化だ。どうやら今後、2作目、3作目と順次映画化されていくようだ。

 そしてこの物語の主人公はこの二人。ひとりは月刊誌「ミレニアム」の発行責任者ミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)。彼は大物実業家の違法行為を暴くものの、逆に名誉棄損で訴えられ敗訴する。そんな彼の身辺を洗う謎の女がいる。黒の皮ジャンに鋲打ちベルト、鼻にはピアス、背中に背負うドラゴン・タトゥのその女こそ、まるでコミック雑誌から抜け出たような本編の主人公リスペット・サランデル(ノオミ・ラパス)である。

 物語はまず、保護観察中の身のリスペットが、その後見人である担当弁護士から性的暴行を受けるショッキングなエピソードとともに、彼女が強い正義感と暴力的な激しい気性の持ち主であることを強烈に描きだす。
 そしてこの後、大企業グループの元会長から40年前の少女失踪事件解明の依頼を受けたミカエルが、元会長一族が住むストックホルム沖の孤島へと向かう場面へとつながる。一方、常人離れした映像記憶能力を持つ天才ハッカーの主人公も、ミカエルのパソコンをハッキング(コンピューターへの不正アクセス)するうちに失踪少女の情報をキャッチ。その情報を伝えるべくミカエルのもとへ駆けつける。こうして失踪少女ハリェットの足跡を追うこととなったふたりは、やがてそこに忌まわしいナチスの幻影を見ることになる。

 しかし、導入部で語られる複雑な人間関係がどうもすんなり呑みこめない。ここで置いてきぼりを食らう観客も多いはずだ。だが、小柄で細くて女性にしては精悍な顔立ちの、主人公の沈着冷静な行動力は刺激的で魅力的だ。新たなヒロインの誕生をも思わせるものの、保護観察中といういわくありげな彼女の過去が、ここではほとんど語られないことが不満として残る。ミステリーがよく似合う北欧のどんよりと澱んだような景色を舞台に展開する陰鬱きわまるサスペンスながら、次回作への期待をつなぐには十分な第一弾だろう。
(2010/01/22)

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